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2019年9月23日 (月曜日)

権限ある人が「権限によらないリーダーシップ」を学びに来る

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  日本橋コレド5FのWASEDA NEOで行なった「21世紀のリーダーシップ開発」第二期は,終わってみたら当初の想定以上に社会的な意義が大きいことにいまさらながら気づかされた.卒業した16人は年齢でいうと40-50代が多くて,「権限によらないリーダーシップ」を,「すでに権限をもっている人たち」自身が学びに来ていることになる.しかも学期修了時までに仕上げる最終課題は「自分の職場またはクライアントの職場でリーダーシップ研修を実行する計画を作る.実際に開始すれば加点する.」 講座後半では自らファシリテータとなってリーダーシップ研修の実行する方法まで教えた(「他者のリーダーシップ開発」)ので,この16人は自分たちの職場で自らリーダーシップ研修を実行しつつある.
 これは凄いことである.いままで,大学生や若手社員を対象に「権限によらないリーダーシップ」を教えても,教わったことを実際に会社で発揮しようとすると叱られる職場があって,その場合は職場まるごとか,あるいは管理職のリーダーシップ研修を先に実行するように話を持っていくしかなかったのだが,今回は管理職が自ら「これからは権限によらないリーダーシップを自分の部下にも発揮してもらいたい」と思って学びに来ているのだから話は早い.この人たちの職場から変わっていくのではないかと期待できる.
 ここまで熱が維持できた大きな要因として,クラス全体が自己開示とフィードバック交換を行う安心安全の場になっていた(そうなるように綿密に組織開発を行なった)ことが大きい.講座終了後のいまになっても,職場へのリーダーシップ研修の導入進捗状況をFacebook groupで自発的に報告しあうくらいに同志として結束が固い.9月7日に最終回が終わったのだが,そのあとの土曜は朝起きると「なぜ今日は学校がないんだろう」というNEOロス状態にある人もいると聞く.

 

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