パートタイム・リーダーシップ開発者のすすめ
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昨日は毎年恒例のゼミ同期会(第3期)で,新宿御苑のレンタルキッチンで17時から23時まで作っては食べ飲み,また立って作りを繰り返しました.第3期生は31年前の卒業生でもう53-4歳です.毎年私が鉄鍋を持参して作るので同じ鉄鍋を買いましたという人も居て,レシピ本を紹介してくれと言われました。せっかくなのでここにも載せます。
・星野奈々子『スキレットの本』枻出版社.半数くらいはオーブンを使うレシピ(鉄鍋を電気オーブンに入れて加熱)なので,自宅にオーブンのある人向き.6.5インチのミニ鉄鍋を使っているので分量は1-2人分です.家庭で10インチで作る場合は比例的に2倍か3倍に食材を増やせばOKです.この本を評して,オーブンを使うとはケシカラン,鉄鍋単体でできるレシピにしてほしいと難ずるレビューワーが居て驚きましたが,鉄鍋単体のレシピ本は過去に多数出ていて,新刊のこの本はむしろオーブンを気軽に使用しているところに特色があると言えます.
・川上文代『大きめストウブで煮込むだけのごちそう』誠文堂新光社.この本は煮るもの中心で電気やガスのオーブンは不要,和食レシピも多数含んでいます.
ストウブ(Staub)やル・クルーゼはLodgeのスキレットやダッチオーブンと同じ鋳鉄のうえに,液状に溶かしたガラスを吹き付けたホーローの鍋です.ストウブやル・クルーゼの名を冠したレシピ本が最近増えていますが,そこにある料理は全てLodgeスキレットやダッチオーブンで同様に美味しく作れます.Lodgeが劣る点は,裸の鋳鉄なので,余った料理を鍋に入れたまま長時間(一晩とか)置いてしまうと鍋が錆び始めたり,鉄の味が料理に着いてしまうこと.もう一つ、焦げついたものを取るのに力が要ること。逆にLodgeが優れているのは空焚きに強いので高温プリヒートができること,ストウブやル・クルーゼよりだいぶ安いことです.南部鉄の鉄鍋はLodgeと全く同じ鉄鍋ですので,南部鉄鍋レシピ本は全くLodgeにそのまま使えます.
・日高良実『もっとシンプルに.スキレットでつくる僕のイタリアごはん』プレジデント社.私がイタリアンにハマったのはこの本がきっかけです.版元品切れになってしまい,いまではアマゾン等の中古本があるだけですが,中古で入手する価値は充分あります.
他に,鉄鍋でなくてもできる(鉄鍋でないほうがいいこともある)ものを含めると,最近は上田淳子さんや若山曜子さんの本を楽しく読んでいます.
紙の本で気に入ったレシピをiPhoneからEvernoteに取り込んで,件名に主要な食材名を入れてある(写真)ので,スーパーの店頭や自宅の冷蔵庫の前でiPhoneを見て,いまある食材から何を作れるか,足りないものは何かが分かり、記憶だけに頼らずにすみます.そのように蓄積して,Evernoteにあるレシピはいま400を超えました.
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立教大学で2006年に始めたように,早稲田に移ってゼロからリーダーシップ教育を始めてみると,新しい現象に遭遇しました.
"(早稲田生の一部は)どうやら,リーダーシップをとるためには他者に対する優越性を示さなくてはいけないと思い込んでい(る)・・・この「リーダーシップ=優越性(dominanceあるいはsupremacy)」という固定観念がありうることには,うかつにも私は立教大学での11年間には気づきかなかった。気づいたのは,早稲田に来て,早稲田生の中に,かなりの頻度で,自分は優越性を示せると確信している(確信したい)ように見える学生が居たからと思われる(まさにその同じ理由,つまり優越性を示すことが必要だという思い込みから,立教生の多くは「自分はリーダーシップとは無縁」と思い込む人が大半なのかもしれない)。早稲田生のその思い込みの最も極端な現れは,グループワークで常にチームメートを「論破」しようと試みる場合である。(いま思うと立教にも時々そういう学生はいたが,どういうことなのかよく理解できずにいた)"(研究篇第5章本文より)
私の担当章では,研究篇でも実践篇でも,こうした立ち上げ期固有の発見や試行錯誤について書いています.
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