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2017年11月 8日 (水曜日)

AOPで始める自炊用パスタ・レシピ2週間分(その2):アラビアータ

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材料としては、前回作ったスパゲティAOPにトマト缶を加えただけです。材料が少なくていいので、私は大好きでよく作ります。ペンネで作ればズッシリと満足感も得られるので、クッキングパーティでも大人気です。

これもシンプルなので、ニンニクと赤唐辛子の風味がしっかりオリーブオイルに移っているかどうかが勝負です。トマトの水煮缶は、缶詰ですから常温で相当持ちますし、一度開けて残ったものも密閉容器に入れるか、深めの鉢に入れてラップして冷蔵すればかなり持ちます。なお、第3回でもトマト缶を使うアマトリチャーナを予定していますので、そっちで使ってもいいですね。なお,食材の使い回しというか食材連関については, この図をご覧ください.

<材料>
AOP
ペンネ60-100g (スパゲティでも可能です)
トマトの水煮缶(1/3か1/4) ホール(whole)でもカットでもよい

(あれば)イタリアンパセリざく切り

<手順>
(1) パスタをゆで始めます。
(2) フライパンにAOPを入れ(またはその場でAOPを作り)、トマトの水煮を入れて、ヘラで潰しながら温め始めます。味見しながら塩を少々加え、イタリアンパセリがあるなら、ざく切りにして半量を入れます。
(3) パスタのゆで汁を大さじ2-3杯加えたうえで、茹で上がったパスタをあけます。なお、(2)で「その場でAOPを作る」を選んだ場合、できあがったAOPは熱いですから、そこにトマトに水煮やゆで汁ををすぐ入れると盛大にハネて台所を汚します。できたAOPは火からはずして温度を下げてから、水煮やゆで汁を入れましょう。その意味ではパスタの茹で上がりが遅くならないようにしましょう。また、ゆで汁もパスタも入れるなら、茹でた鍋から直接パスタを直接あけちゃえば?と考えてザザーッとあけると、だいたいゆで汁が多く入りすぎて味が薄くなりすぎます。こういったことは普通のレシピ本には書いてありません。苦い経験から学んでいます(笑) 「こんなに台所が汚れるなんて、何かが間違っているのでは」と女子学生にクッキングパーティでやんわり指摘されたのも良い思い出です。
(4) 辛みをさらに増したいときは、漬け置きAOPの鷹の爪を1つ取り出して(3)に加えてパスタもろとも少し煮ます。煮詰まりそうになったらパスタのゆで汁を足します。この技を使うには、(3)でゆで汁を捨てずにとっておくことと、パスタを時間いっぱいまでゆでず、少し固めであげる必要があります。
(5) (あるなら)残りのイタリアンパセリを加え、(好みで)オリーブオイルを回しかけてできあがり。

(3)とイタリアンパセリで完成とすれば、最初の写真のようにおとなしいアラビアータです。私も最初のうちは
そういうふうに作っていました(河口湖や伊豆の貸し別荘の合宿で学生諸君と一緒に食べるブランチはいつもそうしていました)。

ところが最近の好みはこんな感じです。

2_1

(4)でかなりゆで汁を加え、鷹の爪も合流させて辛く煮込んで、(5)でオリーブオイルもたっぷり回しかけ、辛さもニンニク味も油もたっぷり。ときどきむしょうにこれが食べたくなるのは、私なりの「給油」です(早稲田生が油たっぷりの食事をしに行くことを「給油」と言い、食べに行く場所を「油田」と言います。教職員がこれを真似ると、基礎代謝量が違いますので当然太ります)。

なお、作ったことはなくても食べたことがあれば気づくと思うのですが、餃子に入っているニンニクと違って、AOPのニンニクの風味は、臭くありません。餃子のように刻んで炒めて食べれば臭いのでしょうが、AOPでは原則としてニンニクは取り出してしまいますから、「あっAOP食べてきたな」とバレるようなにおいはありませんのでご安心を。

AOPって何?

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