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2017年11月11日 (土曜日)

AOPパスタ食材相関図を増強し,写真も撮り直しました

私はAOP(アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ)系パスタ食材相関図をプリントアウトして、冷蔵庫の扉に貼り、冷蔵庫内の食材在庫の確認と作れるものの確認、買い物リスト作成に使っています。

 

Photo

 

 

この食材相関図は以前に載せたものをかなり大幅に改訂したものです。これが頭のなかにあったので今回の連載に至ったとも言えますが、前のバージョンを公開したときに「さすが学者先生」という感想をいただいたのでふと思ったのは、これは学者の分類学ではなく、食材を無駄にせず経済的に、しかも楽しく美味しくパスタを作るためのツールなんですよということです。これをきっかけに、パスタ料理を楽しむ人が増えてほしいと思います。

 

↓相関図はクリックすると少し拡大されます↓
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AOPのシンプルなパスタを原点・起点として、そこに食材として何を足して行ったら何を作れるか、どれとどれが共通食材繋がりか、トマト味系・野菜系・シーフード系などが一目瞭然です。これがあれば食材を冷蔵庫で死蔵することが減るでしょう。例えば、トマトの水煮でアラビアータを作り、ベーコンがあるならアマトリチャーナと、その次に卵を足してカルボナーラだ、などと計画できます。

 

AOPって何?

 

描いてみて、中心のAOPから出発して、1-2種類の食材追加だけでできるものが、中心を含めて9種類あったので、それを円環状に配置し直してみました。その中でもボンゴレ以外の8品は、特に入手しやすく保存しやすい食材だけを使っています。8種類あれば、1週間楽々、毎日違うパスタを食べられますね。ボンゴレとて、作ると決めた日に適量のアサリを買えばいいだけです。その外側のちょっとだけ変わった食材(アンチョビペースト、ジェノベーゼソース、オリーブ、ケイパー等、いずれも保存容易)を加えると15品に膨らみます。

 

この相関図は、食材の買い物や保存だけを考えたものです。作り方ではなくて、どうしてそんなに食材にこだわるか? それは、一人や二人の自炊には、食材と買い物と保存が大問題だからです。買い物に行く時間と手間、それに無駄にしてしまう食材の出費が気になって次第に自炊がいやになってしまう人が多いのではないでしょうか。そこをクリアするのがこの食材相関図です。どうぞ最初の9品のなかから図を使って食材繋がりを追って作っていってみてください。

 

 

モデルコース(?)

 

食物連鎖ならぬ食材連鎖を活用すべく、連鎖が長いほうから順に書いてみました。長いのは食材の連続流用が効くということです。

 

逆に、連鎖が短いものも、無駄になるとは限りません。例えばブロッコリは数日持つのでその間にサラダ等にも流用できます。ペスカトーレも、冷凍シーフードミックスが残ればもとのように冷凍を続ければ済みます。ボンゴレのアサリだけは買いすぎに注意ですね。

 

1) AOP→アラビアータ→アマトリチャーナ→(カルボナーラ)
2) AOP→フランチェスコ会→(ポテトとインゲンのジェノベーゼソース)
3) AOP→キャベツと豚バラ→(キャベツとアンチョビソース)→(プッタネスカ)
4) AOP→キノコ→(キノコとズッキーニのジェノベーゼソース)
5) AOP→ペスカトーレ
6) AOP→ブロッコリ
7) AOP→ボンゴレ

 

食材についてはこんなふうに徹底利用してコストを抑えています。また、作るほうの手間についても、AOP作り置きで相当にsaveできていると思います。

 

さて、以下に改めてブログに採録したレシピ等のリンクを載せておきます。ぜひご活用ください。今回、レシピが15個に増え、写真や文章も一部入替えました。写真は、撮るために料理しなくてはいけないので、意外に大変です(笑)  レシピ本の写真と見比べてみたら、どうも美味しく見えないので、よく考えると、「盛りが多すぎる」「皿がチープである」ことに気づいて、新しい皿を買ったりもしました。

 

AOPって何?

 

AOPだけのパスタ

 

アラビアータ

 

アマトリチャーナ

 

キノコ

 

フランチェスコ会

 

豚肉とキャベツ

 

ブロッコリ

 

ペスカトーレ

 

ボンゴレ・ビアンコ

 

 

以上が基本のAOPパスタで、次は図の下のほうのジェノベーゼソース(バジルソース)利用パスタに行きます。

 

キノコとズッキーニのジェノベーゼソース

 

ポテトとインゲン、ジェノベーゼソース

 

 

次は図の左下のアンチョビソース利用パスタです。

 

キャベツとアンチョビ

 

プッタネスカ

 

 

最後の2点は、AOPの要素は少ないけれど、食材や味で繋がっている2品です。

 

カルボナーラ

 

バジルとトマトのリグーリア風

 

 一番最後に、参考にしたおススメレシピ本です。
巨匠たちのレシピ

 

 

おまけ
もう12年も前に書いたものですけど, 鉄鍋を担いでいって,学生たち(都立大,中央大,立教大,早稲田大)とこのレシピで毎年作っています.
パリパリのローマ風ピザの作り方

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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