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2016年8月の5件の記事

2016年8月28日 (日曜日)

SPOD2016シンポジウムでの講演

8月26日にSPOD(四国地区大学教職員能力開発ネットワーク)のシンポジウム(愛媛大学)にパネラーとして参加した際の講演(約30分)で使ったスライドです。

「spod2016.pdf」をダウンロード

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2016年8月21日 (日曜日)

高校リーダーシップ教育への新しいアプローチ

昨日の立教リーダーシップカンファレンスの最後に、「リーダーシップ教育の今後10年」と題して結構クレージーな未来図を提示したつもりだったけれど、会場の反応は「え、そんなにクレージーでもないけど?」が多かった感触で、かえってこっちが驚いたというか、励まされました。そのなかでも言いましたが、高校には、現状のままでも、体育祭・文化祭・合唱コンクール・部活など、顔なじみのメンバーでおこなえる初歩的なリーダーシップ練習場面の宝庫。そこに中間振り返り・最終振り返りを導入して、リーダーシップ向上に役立てるのはすごく魅力的なプランですよね。高校側としても、何のためにそういったイベントや部活があるのかについても「生徒全員のリーダーシップ向上のため」という明快で説得的な目的設定ができちゃいます。振り返りを促すための要員は、各高校にコーチング(など)ができる教員か外部スタッフが少人数居れば済むのじゃないでしょうか。クラスや部を巡回して短時間の振り返りセッションをおこなって、改善計画を共有するよう促せばいいのです。
 ここ三年くらい私が言ってきたように、正課授業内でアクティブ・ラーニングをせっかくやるなら、ついでに「君らが今日発揮したリーダーシップを教室外でも発揮してごらん」と促す形でリーダーシップ教育を始められますよ、という方法もいいですが、逆にこうした正課授業外でのリーダーシップ向上から始めて、そこで身についた生徒のリーダーシップを正課授業クラス内のアクティブラーニングで発揮してもらうというアプローチもなかなか魅力的だと思います。
 10年で多くの高校でこういったリーダーシップ教育が行われるようになって、大学に入学する頃には、同級生のなかならばリーダーシップを発揮できるような1年生が続々入学するようになる。そうしたら大学のリーダーシップ教育はどうするの?という心配もついでにしちゃいましょうか。大学のリーダーシップ教育にもまだまだ仕事があります。例えば、(1)面識のない人同士や、上司・先輩に対して発揮するような、より上級編のリーダーシップの練習、(2)他者のリーダーシップの開発や組織開発の練習、(3)高校まででリーダーシップをつけそこなった人のセカンドチャンスの提供、等をすればいいんです。Is this crazy?

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2016年8月20日 (土曜日)

8/20第10回立教リーダーシップカンファレンスでのプレゼンテーション

本日の第10回立教リーダーシップカンファレンスでの私のプレゼンテーション(11時のものと17時30分のもの)のスライドをアップロードします。

都立高校でのリーダーシップ教育が「人間と社会」教科書刊行で発進したこと、大学で立教以外の大学にも波及してきたこと、企業でもリーダーシップ重視の人事が広がり始めていること、そして日本リーダーシップ学会が会員募集を開始したことなどを共有できて、「リーダーシップ開発普及元年」にふさわしい会になりました。多くの皆様のご支援の賜物です。ありがとうございました。

「立教と早稲田でのリーダーシップ教育」をダウンロード

「日本のリーダーシップ教育の10年後」をダウンロード

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2016年8月 1日 (月曜日)

LDとODの随伴性、分離の必要性

いまBLPのSA/CA/教員で合宿中なのだけど、連続して長時間経営学部のSAたちと一緒に過ごしてみると、経営学部が良くも悪しくも特殊な環境を提供していることがわかる。

特定メンバー(例えば同じ学部)でリーダーシップ教育(LD)授業を繰り返しおこなっていくと、もれなく組織開発(OD)的果実もついてくる。LDにODが随伴してくるのである。そうした環境のなかで、ある学生がリーダーシップを発揮しやすい理由は、その学部(組織開発された)に居るせいなのか、それとも自分の個人としてのリーダーシップが向上したからなのか、識別しにくくなってくるという面がある。そこで、一人で外に行ってもリーダーシップを発揮できるようにするには、上記の組織開発的果実を敢えて分離・除去した状況でリーダーシップ発揮を発揮する経験を積んでもらったり(例えば学外での他流試合)、あるいは少なくとも自分の現状のリーダーシップ発揮が、過去の組織開発の成果に負うていることを意識させる必要があるのではないか。これも一種の学び直し(unlearning)か?

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リーダーシップ振り返りの挿入機会

先日、金融論の頃の古い知り合いの早稲田の教授と終電まで飲みました。なぜリーダーシップ開発に専門替えすることになったのかという回顧から、どう使えるのかの話になり、その教授のゼミ内プロジェクト(論文コンクールへの応募)の中間振り返りと最終振り返りを受注しました(笑) 高い成果目標があり、二人以上で取り組むアクティビティやプロジェクトであれば、どんなものでも、どんな長さでも、リーダーシップ開発の素材として使えると思います。

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