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2015年4月の6件の記事

2015年4月19日 (日曜日)

新学期開始

経営学部では舘野さんとSAや新設のCAら、そしてボランティアの上級生たちの創意工夫でウェルカムキャンプとBL0の接続が良くなり、BL0開始初日から学生たちがリーダーシップを意識している様子が伺えます。さらに、なんと半数以上のクラスでは初回授業より前(つまりウェルカムキャンプと昨日の間の一週間)にクラス懇親会を自主的に開催したそうです。こんな盛り上がりは10年目に入ったBLP史上初めてのことです。余勢をかって、数週間後にクラス横断の懇親会を広いところでやろうという企画も持ち上がっています。ウェルカムキャンプでのBL0のクライアント(H.I.S.)さんのプレゼンテーションには経営学部第一期生河北君がブノンペン支店長としてビデオ出演するという嬉しいできごともありました。
今年度のBLPの課題はBL0/1/2/3の接続をさらに強化すること、BL4をキャリア教育寄りに方向転換すること、そして(GLPと共通ですが)私が居なくても済む体制づくりです。

全学のGLPでは男子の応募が急増しました。昨年秋のサンディエゴのILAでは「男子学生をいかに授業にengageさせるか」という分科会があって、リーダーシップ授業での女子優位は日米共通の現象なのかと思いましたが、今年のGL101はそうでもないことを予感させます。クラス数を増やしたのに男女あわせての応募総数も増えて追いつけず、定員の2倍以上の応募がありました。教員で手分けして希望理由書を読んで(私の担当は200枚以上!)合否判定をしたのですが、昨年・一昨年よりさらに高校時代からリーダーシップについて経験と内省をつんでいる人が多く、希望理由書の質が全体に高くて判定に非常に苦労しました。

今年度のGLPの重要課題は、GL300番台まで続けて履修する学生数を増やすことです。GL202以降は授業が英語になるのですが、その準備のための英語は学生が各自で勉強することになっており、そこがネックで202以降に学生が急減するという現象が起きています。そこで今年度は、「この授業で習得するリーダーシップは、多国籍チームで発揮するためのものだ」と繰り返し強調して、300番台までとらないともったいないという意識をもってもらう計画です。企業からいただいた寄付金を原資に渡航のための奨学金制度も創設しました。

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炭水化物って?!

学生や二十代の卒業生と話していて最近いつも驚かされるのは、彼らの多くが、食卓に並んだ食品のうち、どれにタンパク質が多く、どれに炭水化物が多いのか、ビタミンはどれか、全く分からないこと。一度それで驚いたので数回別の学生・卒業生グループについて試したけれど結果は同じ。炭水化物が多いのはどれ?と尋ねると、パスタやピザやポテトを素通りして肉や魚の皿を指指したりする。どこをどう間違ってこうなったんでしょう? カロリーが多い少ないは把握しているようなのだけど(これはカロリー切り詰め型ダイエットへの関心のせいか)、炭水化物・タンパク質・ビタミンの区別すら全然分かっていないのでは、多くの人に必要な「バランスのとれた食生活」なんて絶対無理ですよね? 意図的にバランスさせることができないばかりか、意図的にバランスを一方向に外すダイエット(例えば糖質ダイエットを含む各種食事療法)も自分ではできず、毎食のメニューを誰かにお金を払って作成してもらうとか、食事そのものをデリバーしてもらう必要が出てきてしまうでしょう。それは本人以外にとってはビジネスの機会なのかもしれないけど。

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「日本の人事部」に立教学院職員リーダーシップ研修が紹介されました

立教学院職員を対象とし、アクションラーニングを使ったリーダーシップ研修の導入過程が、『日本の人事部』でかなり詳細に紹介されています。私自身は、ここ数年米国の大学を見学してきて、リーダーシップ教育が盛んなところでは、(1)学内全ての学生が履修可能な副専攻(leadership minor)があること、そして(2)リーダーシップ教育が学生だけでなく職員も対象にして行われていること、この2つが印象的でした。そこでこの2つについてアクションを起こし、立教でも2013年に全学部学生対象のGLPが発足したこと、そして人事部主催の職員研修でもリーダーシップ研修が開始されたこと、この2つで、経営学部から外に広がる私たちの学内での当面の目標が揃って達成されたことになります。次は体育会でのなおいっそうの普及と、他大学への波及促進です。

「日本の人事部」
https://jinjibu.jp/article/detl/tonari/1183/

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ウェルカムキャンプを運営する上級生たち

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これがウェルカムキャンプに関わった上級生と教職員の全員の(に近い)写真です。2日目に活躍した(約100人の)ALコーチの中には社会学部などの学生も入っていて、徐々にではありますが経営学部ウェルカムキャンプが他学部を巻き込みつつあるとも言えるかもしれません。

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Ninety concurrent AL sessions at COB Welcome Camp ウェルカムキャンプでの90グループ並行ALセッション

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(Followed by Japanese version)April 5th, 2015. Just like the past two years, about 370 freshmen plus 90 coaches (sophomores and juniors) sit together in 90 groups in a large auditorium for concurrent action learning sessions. These 90 coaches have been trained by Professor 鄭秀娟 and Rikkyo Action Learners. The non-flat ceiling rules out flatter echoes so that voices are heard very clearly even when everybody is speaking.

4月5日、ウェルカムキャンプ2日目。今年で3年目になる、90グループ(新入生370人+2/3年生コーチ90人)同時進行のアクションラーニングセッション実施中。90人のコーチを育成したのは、鄭准教授とRikkyo Action Learners。平らでない天井が反響(フラッターエコー)を防いでいて、大勢が同時に話してもうるさくならない。

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10回目の経営学部ウェルカムキャンプ

4月4日東京ビッグサイト。経営学部ウェルカムキャンプは10回目。主要なコンテンツとして、BLPの最初の科目BL0(1年次春学期)を前倒ししたミニプロジェクトを行うのだが、クライアントの社員のかたが非常に有益な情報満載のプレゼンテーションをなさっているのに新入生はメモをとろうとしない。途中で上級生が「それでは引き続きメモをとっていきましょう」と促して、「えっ」という感じでざわつくも、そこで本当にメモをとり始める学生はまだ5人に1人程度。例えば2年生ならこういうことはあり得ないので慌ててしまったが、振り返ってみるとこれはデジャブ感満々のことだった。というのは、冬から春にかけて進級したり卒業したりの学生を見た後に新入生ウェルカムキャンプに行って新入生の様子を見ると、こうした強烈な段差を感じるのが常だったのだ。デジャブなのはこの段差であり、段差は裏返せば成長幅、われわれのミッションは成長の支援なのだった。

成長支援といえば、80年代の映画「愛と青春の旅立ち An Officer and a Gentleman」の最後のほうを思い出す。訓練担当軍曹(Louis Gossett Jr.)が、訓練期間終了と同時に一夜にして将校つまり自分より上官になった自分の教え子Richard Gereたちを敬礼とともに送り出す。すると同じ日の午後には、また新たなひよっこ士官候補生の一隊を迎える。そして軍曹は平然としかし熱烈に、またイロハのイから始めるのであった。

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