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2014年11月 9日 (日曜日)

To help students live a better life

ILAサンディエゴ大会でのある若手パネリストのプレゼンテーション。アメリカの大学では90年代からリーダーシッププログラムが爆発的に増えましたが、それでもまだ学内で「リーダーシップなんて大学で教えるものじゃない」という古い考えの教授達がいるという話。
いまはリーダーシップ専攻のある学部に就職している若手が、某著名大学の博士課程でリーダーシップの博士論文を書いていた頃、経営学部に就職しないか?という話があって面接に行きました。「君の教育的なゴールは何か」と聞かれたので「To help students to live a better life」と答えたら「ほら、それが君のいかんところだ」と言われてしまった由。期待されていたのは「経営者になるために必要な知識を効率的に教えて経営者を輩出することです、というような答らしいのです。
こういう場合、大学の中でリーダーシップ科目を単位つきのものにするかどうかですら一悶着あり、主専攻や副専攻にするかどうかでももちろん悶着あり、まして必修にするかどうかならばもっともっとモメます。各大学でのこうした闘争?の歴史や秘話を共有するのが、前回のモントリオールあたりから、この学会のホットトピックの一つになってもいる模様。
サンノゼ州立大や立教のような、経営学部発で全学リーダーシップ教育が始まったというパターンが最も多いわけではなく、農学部などのほうがかえって多いように思えます。農学部は、大規模州立大には必ずあり(というか州立大設立の最大のきっかけが農学研究・教育であることが多い)、そこで地域の農家や農政のリーダーを育成することが要請されてきたのかもしれません。

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