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2014年10月の4件の記事

2014年10月30日 (木曜日)

UCSD訪問

きのうは私立University of San Diegoに行ってきましたが、続けて本日はもう少し北方の郊外にあるUCSDカリフォルニア州立大サンディエゴ校でした。キャンパスに着くなり既視感があり、巨大州立大によくある作りになっているのが分かります。UMSL(ミズーリ州立大セントルイス校)やUH(ハワイ州立大マノア校)、メリーランド州立大カレッジパーク校、バージニア州立ジョージ・メーソン校等に行った時とよく似た感じです。キャンパス中心部にUniversity Centerがあり、巨大な学生食堂があり、上階に学生部Student Affairsがある。これも同じです。学生は州立大の常でアジア系がかなり目立ちます。きょうはこの学生部がおこなっている単位なしのリーダーシップ授業を見てきました。たまたま屋外でゲームを行う日で、3つのゲームを通してKomivesさんのテキストで学んだことを復習するという授業内容でした。ハワイ大学の場合は学生部主催ではあっても、ライティングの授業を兼ねているので、単位になる正規授業ですが、ここの場合は全く単位にならないし、急にその日から飛び入り参加も可能という作りなので、教員からすれば積上げ式よりは読み切り式にしなくてはいけないという厳しい制約がありますが、学生は単位目当てではないので何かを学ぼう、自分を変えたいと思っている様子はありました。

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使っているゲームはいずれも初めて見るものでしたが、日本人学生だとスッとできてしまうに違いないものばかりだったので、授業が終わってその旨感想を言うと、まだまだある、と分厚いゲーム集を見せてくれました。単位無しでもしっかりリーダーシップ論のテキストを使ってゲームの振り返りしているところは見習わねばならないと思いました。コミベスさんかノースハウス教授のテキストをどなたか翻訳してくださらないものでしょうか。コッター、ベニス、バダラッコ、ハイフェッツ、マッコール等などは必読(いずれも翻訳あり)と思いますが、リーダーシップ開発入門者の教科書というよりは個別話題の専門書寄りです。

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サンディエゴ大学訪問

去年のILA(モントリオール)で知り合った教員の勤務するサンディエゴ大学(私立)に行ってきました。市内から車(Uber)で15分くらい。丘のうえにある、こじんまりとした非常に美しいキャンパスです。学生の大半は学外から通学していますが、ビーチ寄りのところに固まって住んでいるそうです。ローマンカソリックの大学ですが、教員も学生もローマンカソリックであることは要求されない由。ボストンのNortheasternに行ったときも感じましたが、学生が裕福な家庭出身の人が多い印象を受けたので尋ねてみるとそのようです(授業料も高いほう)。細かいことですがゲスト用のネット接続が非常に高速で、予算を惜しんでいない感じ。建物も豪華です。写真はreflection gardenという、海岸の眺めが良い場所です。

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訪問したのはSchool of Education and Leadershipで、これは教育学とリーダーシップという2つのマイナー(副専攻)担当部門の合体した部署。主専攻として選べる科目にはなっていません。学生は一つ以上の副専攻を義務付けられています。リーダーシップを副専攻として選択している学生は全学で現在75名(BLPはもちろん、立教GLPより小さい)。ただ、リーダーシップは大学院のPhDコースも持っています。副専攻なので当然単位つきです。100名くらいまでは収容できるが、1クラス20名以内に収めるには100名超えは予算上無理と言っていました。学内の他の部署でリーダーシップ教育をになっているところとしては、経営学部と学生部。ただ、経営学部は全然違って経験学習の要素無し。学生部はretreat(合宿)をしていて当Schoolと連携。というわけでこのキャンパスではこのSchoolがリーダーシップ教育の中心であり、今回のILA総会の開催担当大学でもあります。他に、場所柄もあるのでしょうが軍との関係も密接で、ROTC(これは多くの大学にある)以外に、G.I.Billで退役軍人が大勢授業に来ているし、リーダーシップの教員にも軍出身者がいます。

授業は2つ続けて見学しました。一つ目は1年生の科目で、18名。先週ちょうどsilent classをやって、その明けの日でした。ここのsilent classは上級篇とも言うべきもので、教員が教室に来ないのです。しかもたまたま先週はいつもよく話す5人の学生たちが偶然欠席だったのでその人たち抜きでどうクラスを維持していくかという試練でした。そこから一週間経って(いや週二回あるとしたらもっと短期間ですが未確認)昨日は、最初はあまり活発でなかったのですが、教員の巧みな質問によって振り返りが進み、後半はI’m super-motivated now!と言い出す学生が出るくらい活発化していました。

2つめは2-4年生のクラスで、ここに来るまでにリーダーシップ論の本をかなり読んできたので、来週の中間テストに備えて復習する回でした。Jengaという積み木のピースを倒さないように一本抜くとそこにリーダーシップ論についてのクイズが書いてあり、引いた人が答えるか、誰かに教えてもらいます。毎週かなりの量の読書をしてきているのでクイズもかなり盛りだくさんでした。このクラスは二人のPhD学生(つまり資格としてはまだ修士)が教えていて、主任の教員が見に来ていました。

この主任の教員は昨年のモントリオールでリーダーシッププログラムの最後の科目をどう組むかという事例紹介をしていました。先行する他の科目と違って、この最終科目は大胆な構成で、シバラスが2行だけです。1)changeを創りだすプロジェクトを自分で組みなさい。2)リーダーシップ持論を書きなさい。これだけ。クライアントを教員が準備してくるといったことは無し。学期まるごとsilent classというか、補助輪完全外しですね。前にも書きましたが、最終科目をcapstoneと考えるとBL4のようになり、社会に出る準備としてのbridgeと考えるとたとえばこのような作りになるということかと思います。この他に、bridgeとしてはバダラッコの本のようなことを疑似体験できる設定の授業が作れるならそれもbridgeとしては大変有効なのではないかと思いますが、それにはどうしたらいいのか私にはまだ答えが見つかりません。

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2014年10月19日 (日曜日)

WIAL Academic Sector Award for 2014

On September 19th, I was just informed that Rikkyo University has received the WIAL (The World Institute for Action Learning) Academic Sector Award for 2014. Yoo- hoo! The Awards will be announced at the Global Conference in Delhi in November.

9月19日WIAL(世界アクション・ラーニング機構)代表のDr. Michael John Marquardtから連絡があり、立教大学に対して2014年のWIAL Academic Sector Awardを与えることが決定されたそうです。授賞式は11月始めにインドのデリーで行われます。日本アクションラーニング協会の2011年Annual Award受賞に続く栄誉です。

What is action learning?
https://www.youtube.com/watch?v=mpLheyQV4Es

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ODNJ国際大会で講演(組織開発のツールでもあるアクションラーニング)

8月30日にODNJ国際大会(立教大学で開催)で、学生・卒業生と一緒に講演をおこないました。初参加でしたが、アクションラーニングが、学生一人一人の人材開発になっているだけではなくて、学部という組織を開発し組織風土を作ってきたのではないかという趣旨です。大学人でないかたが90%以上でしたが、非常に熱心に聞いてくださいました。

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