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2013年8月の2件の記事

2013年8月16日 (金曜日)

アクティブ・ラーニングとリーダーシップ

経営学部BLPや立教全カリGLPは、アクティブ・ラーニングを実践している授業として評価していただくことが大変多い。ありがたいことである。しかしもともと、BLP/GLPのようなリーダーシップ教育科目は、アクティブ・ラーニング方式で行わないと効果が上がらないという性質を持っている。というのは、リーダーシップ開発の王道は、「受講生が自分でリーダーシップ行動を実際にとってみる→その行動について周囲や教員のフィードバックを受け取る→フィードバックも参考にして自分のリーダーシップ行動を振り返る→自分のリーダーシップ行動の改善計画を立てる→自分でリーダーシップ行動を実際にとってみる(以下繰り返し)」というサイクルなので、教室で教員が講義する必要があるのは、このサイクルの節目節目だけなのである。かくして、リーダーシップ教育科目は、アクティブ・ラーニングの典型例ということになる。

そればかりか、この逆も正しい。すなわち、学生がリーダーシップを持っていることが、(リーダーシップ科目以外の)科目のクラスのアクティブ・ラーニングを促進するのである。このことはどんな科目についてもほぼあてはまる。自らすすんで学ぼうとし、他の学生を巻き込む学生が教室に何人かいれば、その影響力は教師よりも強力で、クラス全体が「学習する集団」になることもありうる。教員であれば「あの年には◯◯君が居たからなあ」と思い出す「燃える学級」の経験は何度かあるのではないか。その◯◯君は自分が熱心なだけではなく、他の学生を巻き込んでいたのではなかったろうか。そういう◯◯君が一人の抜群にできる学生でなく、もっと小さな影響力でもいいので、クラスのあちこちに代わる代わる現れれば、それはそれで最強のクラスである。そういうことこそまさに学生のリーダーシップであり、「ピア・ラーニング」である。このように、教員だけでなく学生に(少なくともある程度の)リーダーシップのあることが、アクティブ・ラーニングやピア・ラーニングが効果的に機能するための前提条件なのではないか。もしそうだとすれば、これは大学(や中学・高校の)カリキュラム・デザインにも重要な含意を持つ。つまり、学校がアクティブ・ラーニングやピア・ラーニングによって授業を活性化したいのであれば、まず学生・生徒に(それから教職員にも!)初歩的なリーダーシップ・スキルを学んでもらうことが先決である。これは、私が「全国全ての大学でリーダーシップ教育を」と提唱したい理由でもある。

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2013年8月 8日 (木曜日)

日向野ゼミ2年/3年追加募集

 留学などのため欠員が発生したので、2年・3年ゼミで追加募集をします。以下、教務事務センターの掲示とほぼ同内容です。

9月期の後期専門演習申込にあたり、以下の手続きを行うこと。なお、申込にあたっては、履修要項P158~160も合わせて確認すること。

<手続き>
(1)8月25日(日)までに、下記の課題を提出する。
  <課題>下記の書籍を読んで800字以内で感想を述べなさい。特に、この本に書いてあることを、大学を含む自分の行動範囲のどこで使えそうかに重点をおいてください。

「2年次演習2」課題書籍
アダムズ著『全ては前向き質問でうまくいく』ディスカヴァー・トゥエンティワン
ISBN-13: 978-4887597853

「3年次演習2」課題書籍
相原・南雲著『360度フィードバック--チームを活性化し人材を育てる』日本経済新聞社
ISBN-13: 978-4532314392

提出先:日向野宛(メールアドレス:mhigano@rikkyo.ac.jp)

(2)課題を提出した人を対象に、8月28日(水)午後に面接を行い、履修の可否を決定する(合格した学生には、28日夕方までに日向野が「専門演習履修申込票」に押印する)。
※ 事前に「専門演習履修申込票」に必要事項を記入し持参すること。
※「専門演習履修申込票」は教務事務センター履修・成績窓口にて配付している。

(3)以下の期間に、印を得た「専門演習履修申込票」を提出すること。

<提出期間> : 9月6日(金)・9日(月)・10日(火)9時~16時
<提出場所> 教務事務センター履修・成績窓口

※問い合わせは直接日向野へどうぞ。

以 上 

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