ILA@Denver(2012年10月)
International Leadership Associationの年次総会@デンバー。写真がないんだけど、感心したのが、学会の主催地ってことで冒頭に登場したデンバー市長のスピーチ。「リーダーシップ学会ですか・・会員じゃないんですよね、私」でまず軽く笑いを取る。「いま事務局の方から連絡事項があった『携帯電話の電源を切ろう』って話なんですがね、私も携帯には困ってるんですよ。母親がオバマ大統領のファンで(たぶんこの市長、民主党か)、もう引退して自宅に居るんですが、CNN, FOXなんかのテレビを常時見ていて、オバマ大統領の悪口を言う人が出てくるたびに私にMMSしてくるんですよ。『この人たちを何とか始末しなさい』ってことらしいんですけどね。ってわけで携帯は切っておくのに私も一票です」このへんで会場は爆笑の渦。ここまではおそらく完全にアドリブだったんでしょう。
で、ここからが本題で、これも見事。「デンバーはシャイアン族の土地で、開拓民は十人くらいしか居なくて、いずれ滅びる町だと思われていました。ところが、鉄道が敷かれて町は延命しました。このときの市長は◯◯氏です。He saw the reality and asked why. He imagined what is not and asked why not.
次に飛行機が飛ぶ時代になって、巨費を投じて空港を建設した△△市長がいました。He saw the reality and asked why. He imagined what is not and asked why not.それで人口が増えてきました。デンバー空港は今では世界で11番目に発着の多い空港ですし、コンベンション開催数では全米第一位です。」会場からは拍手が起きちゃう。
He saw the reality and asked why. He imagined what is not and asked why not.現実を直視してなぜ現実はこうなのかと問う。それで終わらずに、現実ではないことを想像し(鉄道で全米から人が来るデンバー、飛行機で全世界から人が来るデンバー)、いまどうしてそうなってないのかを問う。この言葉は誰かの引用ですが、それをデンバーの歴史に適用して、リーダーのビジョンという話になっていますよね。
この後に順番のきた学会会長挨拶では、「市長さん、学会会費、一年目は無料にしてあげます。」で会場(笑) 「二年目から有料ですけど」(爆笑) そのあとは用意した原稿の朗読だったけれども、会長は会長なりに、市長のスピーチを聞いているうちにどう繋げようか考えたんでしょうね。
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