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2012年4月 9日 (月曜日)

George Mason大訪問

先週までにしっかり打ち合わせしておいたおかげで、4/2はテンコ盛りの充実した一日でした。ミーティングが3つに授業見学が1つ。  ジョージ・メーソン大学は日本ではまだあまり知られていないけれど、非常に急速に大きくなっている大学で、もともとはバージニア州立大学の1キャンパスだったのが独立し、ワシントンDCに近いことが幸いして人気が上昇していて今やバージニア州立大本校を追い越して州最大の大学、そして全米で最も急速に成長した大学に数えられているそうです。なお、George Masonは、大統領にこそならなかったものの米国の建国の父(Founding Fathers)の一人といわれいているバージニア出身の議員で、その人の名前からとったようです。地下鉄の一つの終点Vienna駅からバスで行かねばならないので、通学すると若干不便かも。学生数が増えるのに合わせて急ピッチで学生寮を建設していて、あちこちで工事中でした。現状では学生の6人に1人の割合でキャンパス内の寮に入っている勘定になります。
 一つ目のミーティングはポートフォリオについて。リーダーシッププログラム本体ではポートフォリオは使ってない(!)ので、校長養成プログラム(school leadership program)での事例を紹介してもらいました。

Gmuportfolio


二つ目はstudent leadership programの理論書の若手執筆者の一人、Julie Owenさん(教員側、写真左手前)とHeather Hareさん(職員側、写真左奥)とのミーティング。Julieさんは非常に明るくて親切で助かりました。二人ともiPad上のBLPの紹介ビデオを食い入るように見ていて、グループワークの場面で「あら私たちのクラスとよく似てるわ」と言っていました。

Gmuowen1

続いて三つ目は前のミーティングのそれぞれ上司にあたる、Nance Lucasさん(教員側、写真右から二人目)とPam Pattersonさん(職員側、写真右から三人目)で、ミーティングの雰囲気はやや重厚な感じでしたが、Lucasさんはこの大学や他の大学でいくつかリーダーシッププログラムを立ち上げてきた人なので、学部横断的なプログラムを作ったときの経験についていろいろ話してくれました。ジョージメーソン大学の場合、リーダーシッププログラム(Mason Leads)が教員と職員の共同運営という理念が明確で、長もLucasさんとPattersonさんが二人でco-chair(たぶん合議制)をしているのが特徴です。これはなんだか古代ローマ共和制時代の執政官二人制(カエサルとポンペイウスとか)を連想させますね。古代ローマの場合は共和制に先立つの王(タルクィニス尊大王ら)の専制に懲りた結果の制度設計だったので、まあ似た面があるのかも。ジョージメーソンのこれら全てのアレンジはNick Lennon博士がしてくれました。Nickにはロンドンのリーダーシップ学会で会ったのが縁だったので、これだけでもロンドンに行ってよかったと思いました。彼はAETとして富山に一年間滞在したこともある日本通で、雪や刺身を懐かしがっていました。ジョージメーソン大では教員と職員の共同作業を橋渡しする役目のようで、雇用は職員側なのですが、1コマだけ授業も持っています。


Gmunancepamnick


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