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2011年8月27日 (土曜日)

ワイキキで料理する

 もともとEast-West Centerの教職員用の寮に入るつもりでいたのですが、出発直前になって「実は寮はまだ予約できていないのである」とメールが来てしまいました。こちらのとある教員によれば「万事そういうハワイアンペースなのだ」ということなのですが、とにかく、寮に入れないのですからホテルやコンドミニアムに入るしかない。そんなわけで、ビジネス客なのに(え〜と入国審査では"Business"と申告しましたからね)ワイキキのコンドミニアムに単身で泊まって、寮がもしかしたら空く?のを待っていますが、もしかすると一ヶ月このままかも。寮より当然高いので、その分出費をきりつめる必要もあり、自炊は必須なのです。それに、ハワイは「常夏の地」とか言われてきましたが、春と夏を経験したいま「これじゃあ夏バテも夏やせもありえない」というのが実感で、日本のかたが普通にホテルに泊まってプレートランチ食べて夕食も外でアメリカン・ハワイアンな分量を食べていたら大変なことになりそうです(笑)実際、現地のかたで「大変なことになっている」体型の人はイタリア以上に多いです。
 最近は日本から行くハワイ旅行本でもリピーター用とか長期滞在者用などいろいろあるので少し事前に調べてきて、ワイキキ周辺のスーパーマーケットはひととおり主だったところは行ってきました。学生や卒業生諸君でこれからホノルルに遊びに来る人も多いと聞いているので少し詳しめに書いておきます。いま私が住んでいる場所(クヒオ通りとカラカウア通りが合流するあたり)と職場を行き来する途中に寄れるかどうか等の便から、いまはマノア方面のSafewayに行くか、ワイキキ中央部のFood Pantryに行くことが多いです。Safewayは観光客はこない場所ですが、地元民からは「高級スーパー」とみなされているだけあって、質は高く値段もそこそこ高いようです。Food Pantryは逆に純然たる観光客向けで、その理由から高め価格設定なのですが、少量買うときなどはSafewayより良い面もあります。(あ、Food Pantryは、アラモアナ寄りのディスカバリーベイのほうにある店は小さくて使い勝手がイマイチ、ワイキキのど真ん中(Ohana East/ Westのあたりとか)にある店舗のほうが良いようです)。アラモアナショッピングセンターに行くついでがあるなら、その中にFoodlandという大型有名スーパーもあるし、白木屋やドンキホーテもあって選択肢は広いようです。他にハワイでは誰も知らない人のいないABCStoreというコンビニみたいな雑貨屋が、ほとんど数十メートルおきにあって、これは例えてみれば、東京で現存するコンビニ全社の全支店が1社(すなわちABCStore)の支店であったらそうなる、というような頻度で分布しています。Whalersという雑貨屋もあるにはあるのですが、私の行動範囲で見る限り数が全く桁違いです。食材を買うというほど食材はないのですが、1ガロンの水とかビール12本とか、重くてなるべく近くで買いたいようなとき重宝しています。
 もう一つは調理用品ですが、ふだん使っている鋳物の鍋がないと調子が出ないし、Lodgeの鉄鍋は米国内ならおそろしく安く手に入るので、アマゾンで注文しちゃいました。コンボクッカーという、10インチのスキレットより浅いパンとダッチオーブンとスキレットの中間くらいの深さの鍋10インチがセットになっていて、浅いパンが蓋にもなる、という「一家で一台だけ持つならこれだ」というナンバーです。

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 この鉄鍋が到着して早速作ったのは、この頃よくやっている「夏野菜の炒め煮」(写真下、ピントがあまりよくないので、後日また載せます。作り方についてはこちら。水があまり出ない野菜しかない場合はホールトマトの缶を入れれば焦げ付く心配はないでしょう。鉄鍋なら重さで圧力がかかるのでまず大丈夫と思います)。巨大米ナスや巨大売りセロリなどを使いました。パスタのために買っておいたパルメザンチーズを入れています。ハワイでは年間とおして夏野菜は安いのだとするとこれは年間定番料理になりそうです。

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 ここまで書いて、翌日に帰りにワイキキまで行かないバスに乗ってしまって途中で降りたついでに、かねてから噂を聞いていたNijiya marketのUniversity Avenue店に行ってみました(最初は「忍者マーケット」と空目してました)。カリフォルニアやニューヨークなど日本人や日系のかたが多い地域にたくさん出店しているチェーンのようです。控えめな感じの入り口を入るなり、棚の並び方も間隔も置いてあるものも、とても日本のスーパーに近くて感動的でした。ハワイに着いて直後にこの店に来ても「なんだ高いだけじゃん」という感想かもしれませんが、よくみれば牛肉やカリフォルニア米などは米国価格ですから圧倒的に安いです。日本風の四角い食パンもある(某米国系スーパーで買ったマフィンは買って三日目でカビが生えてきた!)。もちろん醤油もショウガもネギもシソも梅干しもシラスもノリも薩摩揚げもおでんもある。到着直後はともかく、少し長い期間ホノルルに居て日本食が懐かしくなった頃にここに来れば感激すると思われます。肉のパッケージの量も日本のかたが少人数で消費するのにちょうどいい量になってます。ワイキキで4番のバスに乗れる地域ならば10分で行けます(なお、ワイキキからの行きは4番なら乗っていいのですが帰りは4番のバスのうちでワイキキに行くものに乗ること)。毎月29日は「肉の日」特売だし、9/2-9/5はLabor dayの特売だそうです。今後は基本Nijiyaで時々Safewayに行くことになるかもしれません。

(写真追加)
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(photo by Anna Abatayo-Soh, in Honolulu, January 2012)

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