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2010年5月 2日 (日曜日)

Blackboardとポートフォリオ

 授業支援システムのBlackboard(Bb)などには、学生が自分の課題提出履歴を他人に見せる機能があるようだ。学生が自分で見せたい相手のメールアドレスを入れると、相手にその学生のポートフォリオのurlアドレスを知らせるメールが届いて相手から見えるようになるのである。これは最近何度も書いた(たとえばこちら)ように、企業が学生の在学時代のある種の履歴を重視するようになると非常に有用な機能になるだろう。その履歴が捏造等ではなく正規のものであることを証明するためにはポートフォリオの信頼性も大切になる。
 ついでに言うと、Bbで一人の学生のポートフォリオを複数の教員に閲覧できるように設定することもできるはずだと聞いたので、試してみたら設定できない。販売元に問い合わせてみるとそれはバグのせいで、近々修正されるという。BLPで独自にポートフォリオを構築した理由の一つは、この機能がBbに無いと思っていたからなので、ちょっとこれには拍子抜けした。(ただ、もう一つの重要な理由は、プロジェクトで同じ班になった学生同士でフィードバックをお互いに閲覧できるようにすることで、これはBbではまだ実現できないようだ)
 Bbは米国では確立した評価を得ているソフトウェアだと聞くのだが、ユーザインターフェースに時々信じがたいほど反直観的なところがあって驚かされる。例えば教員が課題を出す手順を書いてみよう。
(1)ログインして当該授業を選ぶ(これはいい)
(2)コントロールパネルから「課題提出・資料配付」を選ばず、「課題」を選ぶ(2つがどう違うか直観的に分からないし、一度理解したあとでも直観的でない名称なので混同しやすい)
(3)「課題」に入ったら左上の「追加」を押す前に右上の「選択」から「課題」を選ぶ(左上から順に操作するというのが当たり前だと思う)
(4)「課題」を押したらすぐ右の「検索」を押すこと(「課題」ボタンを押して、なぜさらに「検索」なんてする必要があるのか?)
 立教大学では日立製のCHORUSからBlackboardに引っ越す過程にあるし、経営学部のポートフォリオもBbに移動できればすっきりするのだけど、Bbのこの反直観的ユーザインターフェースには前途の多難を感じてしまう。

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