「貯蓄から投資へ」の今昔
最近数年、政府が「貯蓄から投資へ」と言う。いつ頃であったかちょっと調べてみると、遅くとも2003年7月には小泉前首相と金融庁が揃って言及し ている。このときは証券税制を改革(軽減)して、銀行預金から証券投資へと家計の資金の流れを誘導するキャンペーンであった。その方針は今でも続いている ようである。似たようなキャンペーンは実はかなり前からあった。それに加えて金融論やマクロ経済学では「貯蓄から投資へ」は昔から少々違う意味で使われ る。その意味でこのスローガンはいろいろなことを思い出させるのである。その両方について説明してみよう。まず業界のスローガンとしての側面である。
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