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2006年11月10日 (金曜日)

Tube

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ロンドンの地下鉄の愛称はTubeです。なぜそう呼ばれるかは写真を見ればお分かりでしょうね。


トンネルだけではなく車体やエスカレータまでtube状です。おそらくこれがtube状であることが愛称の直接の由来でしょう。

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そうして車内は狭い。絶対的に幅が足りないうえに、車体が丸いからドア付近のhead clearanceが小さいことや、狭い割には椅子は奥行きのあるものを使っていることも圧迫感を増しています。下の写真は空港からHammersmithを通って、Piccadilly CircusやHolbornを通るPiccadilly Lineで、今回最も頻繁に乗りました。東京の地下鉄で一番古くて狭い銀座線よりさらに狭くて、膝と膝の間には人間1人がようやく立てるくらいです。Piccadilly Lineもおそらく他の路線よりも古い「ロンドンの銀座線」なのかも(この辺の事情には詳しい愛好家たちがいるでしょう)。座った状態で目を上げたら目のやり場に困るくらいの近さです。時々乗ったDistrict Lineも同様に狭く感じましたが、他の線ではもっと広めの車両もありました。

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古い車両の中には床が木製のものもまだあります。木製といえば、かつてはエスカレータが木製で、駅が火事になったときにエスカレータに火がついて、地下から避難して上がろうとする人たちがエスカレータ上で大勢焼死するという悲惨な事故が1980年代にありました。

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カーブの途中に作られた駅ではドアが開いたときに足下のgapが広いので、列車が着くたびに自動音声で"Mind the gap!"という、わりあい太い男の声がホームに響き渡ります。あの声を聞くと、ああロンドンに来たなという気がします。

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