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2005年9月11日 (日曜日)

Cohort seminar-style class

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日本のゼミのように少ない人数の固定メンバーで二年間続くような授業は米国の大学には無いのだろうと何となく思っていたら、ちゃんとあるようです。人数が少なくて、互いの顔を見ながら討論中心に進むような授業がseminar-style classです。そうして、メンバーが何学期かに渡って同じであるようなクラスをcohort classというそうです。

今回このようなクラスはまだ経験していないのですが、グループ・プロジェクトを中心に進めるような授業について感想として聞いたこととしては、同僚に仕事をさせてただ乗りする傾向のある人の悪評はクラス内に広まって、あの人と同じグループになりたくない等の苦情が出てくるので、クラス内で適度にグループ変更を行うような形にすれば、それが圧力になってただ乗りを防止でき、cohortであることを活かせる。クラス自体が小さすぎるとグループ変更がしづらいのでこれを使えない。また、ある意味ではこれはcorporate lifeの近似でもある・・等です。

それから、ただ乗りを防ぐための別の方法としては、グループを代表して誰がプレゼンテーションを行うかは、当日教室で教師が決めるという激しい方法もあると聞きました。グループ全員の成績がプレゼンテーションにかかっているので、全員が準備を行うようになるというわけです。

クラスがcohortかどうかということと、グループがcohortかどうか、とは一応別ですね。(クラスがcohortでなければグループがcohortではあり得ないんですけど。)長く時間のかかるテーマのときはcohortにするのが普通でしょう。
ついでに、グループプロジェクトの時に、「グループを代表して」誰か一人か二人がプレゼンテーションを行うのが普通でしょうが、でも短いプロジェクトだった場合は、代表するかどうかとは関係なく、個人単位でプレゼンするということにも意味があるでしょう。

自分の経験としては、cohortなクラス(つまりゼミ)を持っていると、二年目くらいには必ず馴れ合いの傾向が出てくるので、時々新人が入ってきたり、誰かが辞めたり、ゲストが来たりというイベント性が必要だと感じていたのですが、それも時々グループ分けを変えれば自然に満たされます。

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