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2005年6月25日 (土曜日)

鉄鍋(ダッチオーブン)で焼くローマ風ピザ

Pizzadone_2

暑くなってきたので,ピザ等の生地をつくりやすくなりました。気温が高いほうがイースト菌の活動が活発だからです。そこで,前々から載せようと思っていた「生地からこねて鉄鍋で焼くローマ風パリパリピザ」の続篇というか,生地篇です。([追記]冬に風呂場で発酵させる方法についてはこちらも見てください。)

以下の写真はゼミ合宿のもので,撮影もほぼ全部学生諸君です。

まず材料ですが,

ピザ一枚について
強力粉80g
水40g
オリーブオイル8cc
ドライイースト4g
塩2g
バジル2枚
ホールトマト(缶詰め)大さじ1杯
(モッツァレラなど)チーズ80g
です。
これ以外に生地を延ばすときに台にくっつかないように粉をまく(打ち粉)分の強力粉を少しとっておくほうがいいでしょう。

道具としては
大きめのボウル
鉄またはアルミ製で肉厚・フタ付きの鍋(鋳鉄のダッチオーブンやスキレットは最適です)
麺棒(ワイン瓶にラップを巻いても可!)
ピザを鍋から出し入れするためのヘラ
計量秤り
ラップ

が必要です。

zairyo.jpg

オリーブオイルは途中で足すので,上の分量*枚数よりも多く必要になります。

バジルはこんなパッケージでスーパーでも売っています。
packedBasil.jpg

まず強力粉・水・塩・オリーブオイル・ドライイーストを正確にはかって混ぜます。
hakaru.jpg

水も入れます
addWater.jpg

こねていって,すぐ切れてしまう場合は,オリーブオイルを足すとおさまります
koneru.jpg

こね終わりです。これで約8枚分です
koneowari.jpg

ラップで周りを密閉し,温度の高いところに放置します。車の中などもいいですね。1時間かかります。[追記]ゼミ生の発案で、炊飯器の保温モードで非常にうまい具合にできることが分かりました。これで冬でも風呂などは使わず、一年中楽に作れます。
wrap.jpg

ワインも忘れずに冷やしておきましょう。辛口の白かスパークリング(あまり甘くないもの)が合うでしょう。ビールでもOKです。ソフトドリンクでは,あまり甘い炭酸飲料は合わない気がします。試してませんがCanada dryのjingeraleとかがなんとなく合うかも。あとは紅茶・中国茶系ですかね。
vino.jpg

1時間経つとこのくらいに膨れます。冬は暖房器具を使う必要があります。
hakkogo.jpg

これをおおよそ80gくらいずつに分けて,棒で平らにし,おおよそ丸形に整形します。薄めが好みならばもっと少なくして延ばすのもOKです。別にこんなに↓狭いところで延ばす必要もないのですが,この時(上の写真とはまた別の合宿です)は小さなまな板しかありませんでした。板の上に強力粉をまいておく(打ち粉)と,くっつきません。
menbo.jpg

いよいよ焼く段階に来ました。あらかじめ高温に熱しておいた鉄鍋に乗せ,手早くホールトマト・バジル・チーズを乗せて,フタをします。油あどは一切ひかず、鉄の温度だけで焼きます。

yakichokuzen.jpg

1分半から2分くらいで焼き上がります。何枚かつくるうちに火加減が分かってくると思います。時間が短すぎたり,温度が低すぎると味が悪く,温度が高すぎると焦げます。鉄鍋の場合,強火ではなく中火くらいが(温度が上がりすぎず)いいようです。特に、何枚も焼く場合は中火でも段々温度が上がっていきます(当然ですが、使う鉄鍋が大きいほど、また深いほど温度上昇もゆっくりになります)また,フタもある程度熱したほうが結果がいいようです。焼いている間フタを乗せておくだけでフタもある程度高温になります。

 

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スーパーで袋入りで売っている安いチーズで充分おいしく作れますが、チーズ好きの方はここだけはお金をかけてモッツァレラチーズを奮発する価値はあります。ローマ風であれナポリ風であれ,アメリカンと違ってあまりいろいろ乗せず,バジルやルッコラの香りとチーズの味だけで食べるのが本場式のようですが,サラミくらいは乗せてみてもいいかも。下は去年書いた辛いサラミバージョンです。もっとバジルを乗せてもよかったですね。

DOPizza.jpg

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