成城大学で講演
6月25日(土)に成城大学経済研究所で講演をしてきました。題名は「小口金融における実店舗の役割」,内容は先月の金融学会全国大会報告を若干updateしたものです。
駅から大学まで行く間,『南君の金融日誌』執筆の頃からの習慣で,美味しい店がありそうなところを歩き回って「季節料理 藤」という小さな店を見つけて昼食に入りました。日替わり定食がキンメダイの煮付けで,他に小皿いろいろ,揚物までついていて大変楽しめました。成城の先生方もご愛用に違いないと思えました。こういう店がある町って良いですね。それで感激したせいか,あるいはこの頃得意の物忘れか,大学の写真を撮りわすれてしまいました。現在工事中のところが多いのですが,緑が多く奇麗なキャンパスです。
講演自体は,当初,40分くらい話せばいいのかなと勝手に思い込んでいたら,学会ほどには質疑に長い時間をとらなくていいようで,90分近く話さねばならないことに気付いて慌てました。思いつく限りの余談を挿入し,要点を繰り返し,なんとか80分までこぎつけました。聞いていらっしゃった方には何だか脱線が多すぎてお聞き苦しかったかもしれません。しかし若い頃にはこういうことは絶対できなかったので,多少は話し方も進化というか適応力が上がっているのだと思うことにしました。
前任の都立大では3月までの時点でプロジェクタを使える教室が極めて少なかった(プロジェクタとパソコンを自分の手で運ぶ要あり)だったせいもあって,全然使っていなかったのですが,日本大学での日本金融学会全国大会でプロジェクタを使えると聞いて急きょ準備したのが一回目,その後は大学の講義でも使い始めて,今回もプロジェクタを使いました。ゼミの学生諸君にはもう2年も前からプロジェクタでの発表を義務づけていながら,自分では先月末から始めたばかりといういい加減ぶりですが,学生諸君の発表ぶりから(秘かに)学んでいたことが役立っているようです。
プロジェクタを使って発表することを「PowerPointを使う」と言うことが多いようですが,PowerPointは単に特定のアプリケーションの名称に過ぎないので,妙な呼び方といえば言えます。複写のことをかつてXEROXと呼び, 光学→デジタル立体読み取り機のことをアメリカではELMO,日本では書画カメラと呼んだりするのも特定商品名の普通名詞化ですから,これまでにも繰り返されてきたことなのでしょう。
MacintoshではKeynoteという物凄いpresentation softwareがあるのですが,Macintoshをかついでいかねばならないところが大きな欠点です。作成はともかく再生がiPodでできてしまうなら爆発的にヒットするでしょうね。現状のiPodでもスケジューラ・アドレス帳はMacintosh連動ですから,これに携帯電話とKeynote再生機能が付けば5万円でも欲しいところです。
大変暑い日で,そうでなくても日ごろから「勝手にクールビズ」だった私ですが,夏もの衣料をどこで買うかといったネット通販談義などで講演の後まで先生方と盛り上がってしまいました。新設の社会イノベーション学部・学部長村本孜先生始め成城の先生方,ありがとうございました。
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