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金融メルマガ第38号(4月12日配信)
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2005年5月12日 (木曜日)

アイワイバンク蘇我店

アイワイバンクが千葉市にあるイトーヨーカドー蘇我店内に初めての実店舗を出したので、現地に行ってきました。

ARIO.jpg

アリオというショッピングセンター内にイトーヨーカドーがあります。このショッピングセンターは駅からは遠く、車で来るか、駅からシャトルバスに乗るしかありません。それでもオープン直後で連休中であるせいか、人は大勢いました。

atmfukin.jpg

人の動線から見ると結構いい場所(ショッピングモールから来る主な通りから出口方面へ抜ける通り道)に「お金の便利コーナー」があります。(命名は何か役所風でいまひとつ冴えませんね)右からセブンイレブン(の現金収納機能)、アイワイバンク、アイワイカードサービス、ハトの保険屋さん、という順番で並んでいます。

atmfukin2.jpg

コーナー全体を撮影できませんでしたので、ウェブサイトにあった絵です↓

2005041802_3.gif

外見も名称もいまいちですが、この場所はいろいろな意味で画期的です
(1)コンビニ店内などにATMを置いている以外に一切店舗が無かったアイワイバンクの初の実店舗であること
(2)セブンイレブン(+アイワイバンク)の送金機能を使うことによって、銀行口座の無い人・口座を使わない(現金で送金依頼する)人がスーパーマーケット店内で銀行サービス(の一部)を受けられる
(3)アイワイバンク以外の銀行や証券会社・保険会社の貯蓄商品の購入申し込みができる
(4)同じグループ企業とはいえ、イトーヨーカドー店内にセブンイレブンがあるのは初
・・等の点です。

アイワイバンクはその発足時からして、顧客から資産を預かって運用益を稼ぐということを目指さない銀行で、今回もその方針は変えていないと言えます。それでいて、これまでのところ利益は好調に稼いでいるようです。

コンビニなどに自社ATMを設置して、そのATMで多くの銀行のカードを使えるように提携して、銀行から手数料を得ます。これで利益が出るのは、現金の必要性が高い日本で、現金の出し入れについて顧客がいかにATMの立地(顧客の動線)や稼働時間に敏感であるか、逆に今までいかに既存銀行がそのことに無頓着であったかの証明でもあると言えるでしょう。

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