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2004年12月 5日 (日曜日)

もう英語のカタカナ表記はやめたい(その2)

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英語の発音にうるさいキザな奴の言うことだと思いますか? 実は小生、独学で(日本で)人一倍時間をかけて英語の発音を練習したのですが、ちょっと失敗したと思っています。というのは、「通じる発音」という点では、大切なのは「l」とか「th」とかの個々の音ではなくて、一にも二にも「強勢」を間違えないことだと今になって思えてきたんです。その意味で個々の音の練習に時間をかけすぎたと少々後悔しているわけです。(下に続く)

酷い発音でも、強勢さえ間違えなければかなり通じる確率が高くなります。そしてこの「強勢」の習得を単語レベルで一番邪魔しているのが他ならぬカタカナ表記なのです。つまり、カタカナ表記の大きな欠点は、「ブレア首相」の例でもわかるように「強勢のおきかたが綴りからは分からなくなってしまう」ことです。Blairと書けば強勢はどこにあるかは明白なのに、カタカナでブレアと書けばブなのかレなのか(もしかしてアなのか)判断材料がなくなります。

ついでに、この「強勢」は英語ではstressですね。(間違ってアクセントと呼ばれることも多いですが、それはともかく)これをカタカナ表記にした「ストレス」は、発音の話ではなく精神的な圧迫の意味もあるので「ストレスで胃を壊した」等のようによく使われますが、まず十人中九人、いや100人中99人が「ト」を強く高く読んでしまいますよね。でも英語の発音では「レ」に強勢があります。これもカタカナ表記の悲劇です。強勢は母音の上にしか来ませんから、実は強勢が一カ所にしかありえない点はstressはBlairと同じです。

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