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2004年10月の14件の記事

2004年10月24日 (日曜日)

Joao Gilberto

昨年「最初で、もしかしたら最後の?来日公演」と言われていたボサノバの文字通りの本家ジョアン・ジルベルトのソロコンサート。去年行きそこなったので、もしまた来日したら絶対行こうと決めていました。

9,000円も出した割には遠くてよく見えない席ではありました。若い頃はドタキャンや遅刻常習だったとも聞きますが、この日は会場の構造が分かりにくいせいかお客さんの着席が遅れがちで、むしろジルベルトの方が待った感じ。さすがに高齢で歩くのはゆっくりゆっくり。

しかし最初にいきなり(といいたいくらい好きな曲)「Eu Sambo Mesmo ( I really samba.)」(写真にあるアルバム「Joao」でも一曲目に入っています)これでもうすっかりボサノバ気分になってしまいました。その後はギター一本と声だけでたっぷりCD3枚分くらいソロ。声はさすがに若い頃とは違いますが、もともとボソボソっとした歌い方の中に艶があるという風なので、さほど衰えを感じさせません(これはCDでいうと上記「Joao」や「ジョアン 声とギター」でも同様ですね)

途中、スローな曲の中に大好きな「Eclipse」もあり、デビューシングル「Chega De Saudade」やセカンドシングル「Desafinado」は後の方、最後の最後は「イパネマの娘」。入場料高すぎ、席が分かりにくい、会場案内しているスタッフにおよそ音楽と関係なさそうな人たちが大勢いていろいろ売ろうとがなり立てていて興ざめ、等文句もありますが、PAの音はまずまず(あれはALTECですかね)。何より、楽しめる演奏でした。廃盤になっているCDベスト盤「ジョアン・ジルベルトの伝説」を再プレス許可するか、まだお元気なら再録音してほしいものです(10月10日東京フォーラム)

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Googleと西武鉄道

Googleの発表によると、IPO後の最初の四半期決算で見て同社の業績は絶好調で、株価は急上昇し時価総額も440億ドルにまで達しました。8月にIPOを行ったばかりですから業績を云々するには早いと言えば早いのですが、株価がこれだけ上がるのは、一見前時代的とも思えるIR政策の企業としては画期的なことではないでしょうか。

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2004年10月14日 (木曜日)

金融メルマガ第32号

元の記事の中には各ニュースごとに日本経済新聞の抄録のurlが
書いてあったのですが、時間が経ってlinkが切れてしまったので省略してあります。このメルマガは現在も毎月発行されています。申し込みはこちらからどうぞ。(2005年1月追記)

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【金融メールマガジン 第32号】

日向野幹也(東京都立大学経済学部教授)
url: http://www.ann.hi-ho.ne.jp/higano
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●産業再生機構とダイエー

この原稿は13日(水)夜に書いています。ダイエーの件は午後9時頃産業再生機構
を使うことに決定したと報道されました。
(下に続く)

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2004年10月 7日 (木曜日)

キャベツとアンチョビペーストのパスタ

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この料理、あちこちのblogでレシピを見かけます。キャベツの甘みとアンチョビの苦みが前面で掛け合い、その背景で赤唐辛子の通奏低音が鳴っている立体的ハーモニーの一品です。フライパンを使わずボウルであえて仕上げ、少人数分ならザルも要らないので、後かたづけが楽というメリットもあります。一人で仕事の合間や勤め帰りにささっと作るのにも適していると思います。

パスタを茹でている間に一人分あたり大さじ2杯くらいずつのオリーブオイルとアンチョビペースト、それに適量の赤唐辛子・黒胡椒をボウルでまぜておきます。パスタの茹で上がり3分前にざく切りキャベツを追加してパスタと一緒に茹でます。赤唐辛子は刻み方で辛さを調節します。茹で上がったらボウルのソースとあえてできあがり。茹で汁を混ぜてソースを延ばすとちょうどいいので、パスタとキャベツをつまんでボウルに移すときに一緒に落ちる少々の茹で汁は気にする必要はありません。

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2004年10月 5日 (火曜日)

企業法務小説:MBO

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卒業生から薦められて通販で買っておいたものの読んだのはつい最近になってしまいました。著者は検事出身の弁護士。MBO(雇われ経営者が自分の勤務先の企業を買収してオーナーになること)をテーマにした企業法務小説のベストセラーということですが、法務やMBOにとどまらず人生や人物を見る目が鋭い。読ませます。幻冬社文庫、495円。

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2004年10月 4日 (月曜日)

ローマ式ピザをダッチオーブンで焼く

DOPizza.jpg

日高良実さんの本に従って作った薄いパリパリのRoma式です。蓋つき鉄鍋(Dutch oven)があれば天火がなくても綺麗に焼けます。生地は強力粉、イースト、水、オリーブオイル、塩。上に載っているサラミは辛いpiccanteを使ってみました。バジルをもっと沢山載せるのが好みなのですが、これが最後の1枚で、そうはいきませんでした。カメラを取りに行っている三十秒ほどの間にちょっとだけ焦げてしまいましたが、まあ許容範囲ですかね。

鉄鍋を予熱しておけば焼き時間は1分半から2分です。モチモチのNapoli式も作れないものかと本を見てみたら、400度Cになる窯が必要らしいので当面諦めて、自作はもっぱらRomanです。ランチ用だと一枚では足りない人もいるでしょうが、ビールやワインのお供に好適です。

追記
詳しい手順はこちらに載せました。

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再生ファンドの本

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著者和田勉氏は前に同じ新書で『買収ファンド』も出していて、その姉妹篇といった趣です。丹念な取材に基づいているようで信頼でき、とても分かりやすく、両方お薦めです。欲を言えばもう少し数表が欲しいところですが。(光文社新書、2003)

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2004年10月 2日 (土曜日)

上海と大阪と高度成長期

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最後の晩は上海雑伎団を見て外灘(Bund)の夜景(写真)、というおきまり(らしい)組み合わせ+新天地で夜更かし、でした。新天地で頭上を見上げると満月が見え、街頭で鮮肉月餅が飛ぶように売れていたのが中秋の名月(って言うのでしょうか)だったせいと思われました。満月の反対側にはPriceWaterhouseCoopersという、大きな緑の電飾文字が見えます。

日本との比較で言うと上海には、高度成長期に似た面、それより古い面、逆にもっと新しい面とが雑然と混在しているようです。荒い運転マナー、月見と月餅、PWCと新天地が三つそれぞれを象徴しているように思えます。また、大阪とも一見似ている(地下鉄に乗車するときに列に並ばない等)のですが、それは表層だけのものに思えました。

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上海のデパ地下(その5)

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不気味だったのがこの鶏。トサカがあるので鶏だと思うのですが、首がついたままで死んでいるのです。首を絞めるのでなければどうやって殺したのでしょう。動脈を切って失血とかですかね(それを食べる人に有害な方法でないかどうかちょっと心配ですが)

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上海のデパ地下(その4)

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イメージだけでなく本当に日本のだったのがこのカワイ肝油ドロップ。いま日本で売られているかどうか分かりませんが、私の記憶では40年ほど前に小学校で推奨販売されていました。どういう成分でどういう効能があるのか知らずに飲んで(食べて)いました。上海では99.9元つまり千円以上の超高級品扱いのようでした。

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上海のデパ地下(その3)

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表面の「キッチソクロス」だけが日本語。日本にも輸出するものだとしても「キッチソ」では2ちゃんねらー以外には相手にされませんよね。中国のメーカー製で、包装にMADE IN CHINAと書かれています。日本のメーカーとの関係は分かりませんが、輸出はしていないとすると、何のために慣れないカタカナを書いたか? 日本っぽいと清潔感・高級感が出るのでしょうか?(もしかして、ちゃんと「キッチンクロス」と書かれた日本製があって、それを模倣したのかも? 未確認ですが)

いま思い出しましたが、80年代にアメリカで買ったハンドアイロンにATASHIという怪しげな製品がありましたが、あれは日本製っぽい名前をつけて、「壊れない電化製品」というイメージを狙ったものだったのかもしれません。

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上海のデパ地下(その2)

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中流クラスのデパートもどきスーパーのように見えるのに、魚売り場に生け簀が置いてあります。もしかすると結構高級店なのかもしれませんが。写真を撮っていると売り場主任らしき人が飛んできて制止されましたが、少し話すと観光客だと分かったらしく「OK,OK」と言ってくれました。ライバル店の偵察を警戒しているのでしょうか。

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2004年10月 1日 (金曜日)

上海のデパ地下(その1)

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旅行者にとっては物価が安く感じられるので快適なのですが、それだけ現地の金持ちのような消費生活をしてしまうことになります。実際、新天地という地域では東京で言えば表参道か恵比寿のような、洒落たガーデンレストランが並んでいます。

そこで対照的な地元のスーパーに行ってみました。ビル外見は百貨店のようなのですが、中は半分は日本のダイエーのような感じです。地下もデパ地下というよりはスーパーそのものでした。写真は梨で、これほど種類があるところを見ると相当人気があるのかもしれません。

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上海の景気

ShanghaiRiver.jpg

ゼミの学生たちと一緒に3泊4日で上海へ行ってきました。88階建ての高層ビルから、黄浦江(揚子江の支流)をひっきりなしに行き来する無数の貨物船、建設中のビル(例えば写真中央左のツインタワーらしきものの屋上にはまだクレーンがあります)が見えます。(下に続く)

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