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2004年8月13日 (金曜日)

スーパーの骨なし鶏モモ肉で蒸し鶏

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一羽まるごとの蒸し鶏ならばダッチオーブンの定番料理です。それをスーパーで普通に売っている骨のないモモ肉で作ってしまうレシピです。準備して小一時間弱火にかけて放っておけばできてしまう点で、他のダッチオーブン料理同様、アウトドアでも(もちろんインドアでも)できる簡単料理です。電子レンジで作る蒸し鶏などとは別世界の味。しかも経済性は抜群です。ブランド地鶏でないノーマルのブロイラーでも信じられないくらい美味しくできます。(下に続く)

骨なしモモ肉をそのままダッチオーブンに入れて蒸し鶏を作ろうとすると、鍋の底や壁と接触する肉の部分だけが不均一に焼けてしまうのが問題です。そこで接触面が大きくなりすぎないようにもちあげるか立てかければいいはずです。骨つきモモの場合は骨の存在によってそれが自然にできて、丸ごと一羽と同じように蒸し上がります。骨無しものならば、骨の代わりに木の串を2〜3本刺してやって、それを鍋の壁にたてかけるようにすればいいのです(写真)。これは小生の独創です。一種の人工骨ですかね。

鍋の底に串が引っかかるところがあるとたてかけやすいので、底面より小さな網を敷くとうまく行きます。網はDIYやアウトドア系の店などで200円くらいで入手できます(もしかすると100円ショップにもあるかも?)。またダッチオーブンの鍋底に敷いて焦げるのを防いだり脂浸しにならないように浮かせるための厚いトライベットというラッジ社の純正製品も小さな穴がたくさんあり、これに使えます。

写真の10インチキッチンダッチオーブンで900gを4串に分けて刺せば8人前くらいまでいけそうです。長い串を使ったり、折ったりして調節すれば、薄型の鉄鍋(スキレット)や小型の鉄鍋(サービングポット)でも同じようにできると思います。蓋をして30分から40分くらい弱火で蒸すだけでできあがります。もも肉の量がもっと少なくても時間はあまり変わりません。

30分過ぎたら一度蓋を開けて様子を見ると安心です。串を刺してみてスッと通れば中まで火が通っています。丸ごと一羽ですと奥深くまで火を通さねばなりませんから一時間以上かかりますが、もも肉だけならばそれより時間は短めになります。できあがったら串を持って左右に裂けば簡単に食べやすい大きさになります。最初から最後まで包丁すら要りません。調味料による下ごしらえも不要です。食卓に出してから粒入りマスタードや醤油を使えば充分美味しく食べられます。

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