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2004年8月20日 (金曜日)

イタリア携帯電話事情管見

RomanCellphone.jpg

いまやイタリア人は欧米のなかで"best-connected people"つまり最も携帯電話の普及した国民だそうです。emailもかなり使われています。着メロも派手に鳴っています。

写真は、ローマのバールで出会ったZeddaと名乗る右の中年紳士が、新しく買った携帯の機能を、部下らしき左の若者Omarたちに自慢げに説明しているところです。携帯電話自体は花の陰になって写っていませんが。(2004年4月)
(下に続く)

ローマやミラノの街では電車やレストランで人々はそのまま普通に携帯で話しているので、日本から行くと最初驚かされます。イタリア人は、普段の話し方が賑やかな分、携帯での話し方も若干賑やかですが、それでも携帯だからといって敵視されている気配はありません。

驚くなかれ、ロンドンやフランクフルトでも同じです。先に訪れたロンドンの地下鉄の中でも平気で電話していて周りがとがめる風はありませんでした。が、大声で怒鳴るように電話している人はいません。それから、割合高級なレストランでも席に座ったまま平気で携帯で話しています。かかってきて慌てて小走りで店外に行くという、日本でよくある光景はまったく見ません。しかし座席で話すときはやっぱり小声であって、一緒に食事する仲間と話す程度の声の大きさくらいが上限になっているようではあります。

つまり、携帯であろうと生であろうと声がうるさければ迷惑であり、うるさくなければ構わない。携帯だからという理由で禁止されることはない、というのが当地のマナーのようなんです。結局、英国・ドイツ・イタリアの街で見た携帯電話使用状況に共通して看て取れるのは、

(1)普段話す声が大きい国民(イタリア)は携帯の話し声も大きい。
(2)会話していい・いけない状況判断は普通の話と携帯とで区別がない。電車でもレストランでも携帯で話していても、普段と同じ話声ならば全くとがめられない。
(3)ただし航空機の客室内では電源を切ってくれと放送がある。クラシック等のコンサートでは鳴らさないでくれと放送がある(通話するはずはない・私語は携帯であろうとなかろうと当然いかんのですから)

といったところです。

つまり携帯電話で話しているからといって、それだけで目の敵のされることは、英独伊どの国でも極めて限られた状況のみであるように思えます。

欧州がそうだから自動的に日本もそうすべきだとは限らないのは承知していますが、日本の状況って正しいんでしょうかね?

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