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2004年8月13日 (金曜日)

イタリア・アウトストラーダの料金徴収

イタリアの高速道路Autostradaは元国営でしたが民営化されました。西欧の多くの国が高速道路無料であるのに対してアウトストラーダは国営時代から有料で、日本のような料金所がありました。

最近はテレパスという新しい自動料金徴収システムがあって、これがにわかに脚光を浴びています。というのは、EU全体で「無料」高速道路を維持するのは財政的に無理なので、欧州委員会がEU共通の「有料」高速道路システムを作りたいという意向を示しており、そのため既に有料化されているイタリアのシステムが急に注目されたというわけです。

インタビューして使用状況を見てみると、日本のETCとかなり違っています。車側に積むテレパス装置は小型で手の平に乗るようなものです。ダッシュボードの上に置いて通過すると、自動的に写真(!)を撮って、まとめて後で請求がくる。そして銀行口座から引かれるというのです。クレジットカードは使えません。写真を撮るというのは日本的感覚からするとスピード違反の取り締まりのようですが、彼の地に人々に抵抗感はないんでしょうか。日本のETCをEUに輸出するといった話になってくればまた面白いかも。日本の高速道路は高速道路でユーザから見て不満なところはいっぱいあるので、これを契機に日欧の高速道路でノウハウの交換や提携にまで発展するとさらにいいですね。

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