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2003年7月15日 (火曜日)

金融メルマガ第17号

元の記事の中には各ニュースごとに日本経済新聞の抄録のurlが
書いてあったのですが、時間が経ってlinkが切れてしまったので省略してあります。このメルマガは現在も毎月発行されています。申し込みはこちらからどうぞ。(2005年1月追記)

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【金融メールマガジン 第17号】

国債利回りとキャッシュ・マネジメント

日向野幹也(東京都立大学経済学部教授)
url: http://www.ann.hi-ho.ne.jp/higano

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●債券の価格と利回り〜国債利回りの上昇

8月号では、何期かに渡るキャッシュフローの価値を一つの金額で評価する方法、つまり現在価値の考え方と、利回りについて詳しく説明しました。

利回りについてのニューズとしては、7月の上旬に日本の国債の価格が低下し利回りが久々に1%を超えました。

http://www3.nikkei.co.jp/

国債など債券の価格と利回り(最終利回り)が逆方向に動くことは連載本文に詳しく説明しました。この記事でもそれがはっきりとわかりますね。

●「CMS(キャッシュ・マネジメント・サービス)」

もう一つ、キャッシュ・マネジメントについての記事をとりあげておきます。連載でも何度か説明してきたように、キャッシュが足りなくなったとき、大企業であれば急いで銀行から借りるのは容易です。が、銀行でなく社内やグループ企業から借りられるならば銀行から借りるよりも安く済むでしょう。従って、グループ内や、同一企業内の事業部間でキャッシュを融通しあう仕組みを効率的に資金繰りができるでしょう。これがキャッシュ・マネジメントです。

http://www3.nikkei.co.jp

ヤマハ発動機はこれについて自社サイトで説明しています。分かりやすいので一読してみてください。

http://www.yamaha-motor.co.jp/news/2003-06-30/cms.html

ヤマハ発動機は最初はグループ内の4社でスタートして、いずれグループ全35社で連動する計画だといいます。こうした企業の需要に注目して銀行側がサービスを請け負うこともあり、これがキャッシュ・マネジメント・サービスと呼ばれます。

http://www3.nikkei.co.jp/

しかしこうしたサービスを提供するのは銀行には限りません。クライアント企業の財務にかかわっている会計事務所(監査法人)や(IT系含む)コンサルティング会社も参入しています。ヤマハ発動機の動きは、親会社が子会社やグループ企業にこうしたサービスを提供するものとも言えます。

なお、英語のCMSのCはカラーだったりコンテンツだったりすることもあります。その場合は当然ながら資金繰りやキャッシュ・マネジメントとは何の関係もない話になりますね。

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