カテゴリー「05. Leadership」の224件の記事

2019年10月30日 (水曜日)

ILAオタワ大会

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2019年9月23日 (月曜日)

権限ある人が「権限によらないリーダーシップ」を学びに来る

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2019年8月 7日 (水曜日)

PBLの置き場所

リーダーシップ開発の春夏クオータ(s)全16週終了. 実は昨年度秋冬と比べて大きな変更があった.その変更は,2006年度に立教大学でリーダーシップ教育を始めて以来のものとも言えるので,その意味では12ないし13年ぶりの転換でもある. すなわち,まずプロジェクト型学習(PBL)を行なう学期を経験してもらってから, 次の学期でスキル強化に集中するという方式をずっととってきたのを,逆転して,まずリーダーシップのスキルを少し学びリーダーシップについての知識も得たうえで, 次の学期にPBLを行なったのである. そのように転換したきっかけは, 昨年度秋冬に受講生の不満が非常に高まったことだった. 受講生に不満があっても結果として学びが大きいのであれば不満のたまる時期があっても目をつぶりたいところなのだが,教員よりも受講生に距離の近い立場にいるTAが受講生からの苦情・不満に対応する仕事があまりに大変になった. 受講生はリーダーシップ初心者なだけに「不満を提案に変える」ことはなく,「不満は苦情としてぶつける」になりがちなのでなおさらである.

もともと2006年頃にPBLから入ることに決めたのは, その授業枠が「基礎演習」と呼ばれるもので, 専門科目を受けるころに必要になりそうな知識やスキルを1年生の前半に予め教えるという一見もっともな科目設定だが,どの大学でも開講してみると学生ばかりか教員にも不人気な科目だったからである.新しい学部を作るというのに,他の大学で軒並み不人気なものをそもままの形で導入していいものか.学生側に不人気である原因の一つは,半年先か一年先かに使う(かもしれない)知識(Officeの使いかた,図書館の使い方,レポートの書き方等々)を今詰め込まれることに納得がいかないことと思われた.知識やスキルについても,在庫ゼロ,Just-in-timewの供給が理想なのである.

そこで,1年前期をまるまる使う企業連携プロジェクトを中心に据え,週ごとに必要になる知識やスキルをタイムリーにインプットするという方法をとったのである.しかし,PowerPointの使い方なら初めてのプレゼンテーションの2週間前に教えれば身が入るからちょうどいいのだが,リーダーシップとなると,基本の基本をまず講義で解説することはできたとしても,目標設定→経験→振り返り→一般化といったサイクルを何度も回すことはできないので,最初の学期については「経験」重視のフェーズにならざるをえない(と当時は考えた).そして「経験」重視の学期のあとにリーダーシップスキルを正面から開発する学期を置くほうがよい.そういうわけで,立教大学でも早稲田大学でも,12-3年ぐらいはこのパターンで行なってきた次第である.

この「経験」重視の学期では,リーダーシップそのものについての学びが初歩的段階なので,リーダーシップについての(あとから見れば)幼稚な失敗もしやすい.ところが自分がそういう失敗をする(させられる)を我慢できない学生が増えてきた印象がある.正解を教えてくれればいいのに教えずに失敗させるのはフェアでないという苦情すら来る.そういう不満は前からあったのが,表に出てこなかっただけなのかもしれない.ともあれ今年度はがっちり1学期(クオータ)分,プロジェクトに必要になる(と納得しやすいような)リーダーシップ・コーチング・論理思考のインプットを行なってから問題解決プロジェクトに入るように逆転させたのである.その結果の解析はこれからだが,学期終了直後の手応えは上々である.逆転したことのマイナスがあるのかもしれないが,そうだとしてもクオータ制はマイナスを相当に緩和しただろう.4-7月にインプットして,アウトプットするのが9月以降ではやはりjust-in-timeとはほど遠い.クオータ制であれば4-5月にインプットし(来月使うよ使うよと予告を続けながら)6-7月にアウトプットできるからである.

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2019年7月10日 (水曜日)

Community organizingとリーダーシップ

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ここ3年くらい,ILA/ALE界隈では,community organizingとleadershipの関係つまりcommunity organizingに(権限によらない)leadershipがどのように役立つのか,とか,役立つのならばleadershipのどの面を特に強化したらよいか,何を足したらいいか等の議論が盛んに行われるようになった.多くの場合どういうコミュニティのことを指しているのかはあまりはっきり特定されないが,聞いているとやはり地理的なコミュニティのことが多い.そうなることには何か理由があるのだろうか.

ごくおおざっぱな直観的な議論だが,コミュニティから退出する自由があるかどうかが大きな分かれ目ではないかという気がする.退出する自由があるなら,(たとえば)コミュニティに貢献しないメンバーが居てフリーライドされるのが嫌ならやめればよい.また,逆にフリーライドされないように規定を決めることもできるだろう.

ところが,地域コミュニティのように,転居のコストはかかるし地域に思い入れはあり,本人がそこに居続ける限りは入らざるを得ないようなコミュニティの場合は,やめるほうもやめさせるほうも容易ではなく,適応的課題が起きた場合にはまずは現状のメンバーを巻き込んでいくことが前提になる.これこそリーダーシップが必要とされる場面なのではないか.つまり,community organizingにリーダーシップが必要になるのは,退出の自由が少ないようなコミュニティにおいてである,というのが地域コミュニティが議論の中心になる理由ではないか.(写真は今回のALE年次総会のために宿泊したadobe house)

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選りに選って経済学から

Adobestudy  いまニューメキシコ州アルバカーキで開かれているAssociation of Leaderhship Educatorsの年次総会に来ていて,3月にカンザスに招いてくれたKerry Priestらのリーダーシップ開発論のワークショップに参加しているうちに,学習についてのPositivism vs. Constructivism(実証主義対構成主義と訳されることが多いようだ)という方法論のスライドが出てきた.いろいろ細かい話はあるようだが,ごくおおざっぱに言うと,人が学習するのに,絶対の真実というものがあって,それに向かって段々啓蒙されていくことこそが学習であるという見方(positivism)と,経験から(行く先は事前には確定はしていないが)学習していくしかないという見方(constructivism)と言っていいかもしれない.
 リーダーシップ開発者界隈(つまり主にILAとALE)で,やや長めの自己紹介しろと言われて,前は経済学者だったと言うと驚かれる.何かのアクシデントがきっかけでリーダーシップ開発に転向したことくらいはアメリカ人には珍しくないのだが,選りに選って経済学からとは!というニュアンスである.長いバージョンの自己紹介をしてくれと言われたら私の場合のそのアクシデントの詳細と,そのあとの立教と早稲田での体験談を話すことになるので,落下傘部隊の比喩を使った体験談に重点が移ってしまって,「選りに選って経済学から!」という最初の驚きの部分は本人も含めて忘れていたのだが,その驚きが何だったかが今回わかった気がしたのである.
 経済学は上に書いたPositivismの権化と世間では考えられてきた(hard scienceと表現されることもあるようだ).だから経済学からConstructivismの極致のリーダーシップ開発論へのシフトは唐突ととられるのだろう.
 ところが,いまの経済学はだいぶ違うらしいし,しかもたとえば30年か40年前でも,Positivismに依拠しない経済学(ハイエクやウィーン学派など)は健在だったのであり,彼らからすると,経済学はPositivismだから優れているが歴史主義は駄目だなどという一部の科学哲学の議論などは迷惑千万ないし贔屓の引き倒しだったのである.
 そして院生だった頃の私も,金融論と並んで思想史・学説史に興味があって「間接金融」という考え方をめぐる戦後日本の40年間くらいの金融思想史を書いてみたこともある.指導教員からは「君はその方向に向きすぎているからやめたほうがいい」,と火に油を注ぐような止め方?をされた記憶がある.いや,あれは煽っていたのかもしれない.ともあれ,経済学のいう間接金融のとらえかたが正しくて,他の間接金融論は愚論だというのは簡単だけど,他の間接金融論者の議論の欠点ではなく,たとえばどういう動機や背景(あるいは先入観かもしれない)でそのような主張をしているのかを一度は探ってみる価値はあるのではないかと考えたのである.
 そういう経緯がきょうのワークショップで急に思い出されたので,「経済学からリーダーシップ開発者に転じられたのは,もともとあまりpositivisticでない経済学者だったからだと思う」という感想を共有した.

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2019年3月11日 (月曜日)

カンザス州立大訪問記(10/10)総括

夕方に帰る間際にさりげなく渡された封筒を,帰宅してから開けてみると,facultyからの寄せ書きがあり,おもてにこんな一言もあって感激しました.

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カンザス州立大訪問記(9/10)質問会議と総括

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最終日午後は,Leadership Studies所属ではないが関連組織でつながりの深い職員さんたち5人とTA一人の合計6人で質問会議を2セッション行なってもらいました.時間の制約が厳しかったのですが,さすがに職員さんたちの持ってきてくれた問題は質問会議向きの良問で,議論は白熱しALコーチ(私とKerry)は何度も臨時介入をしました.メンバーの飲み込みは早くて学びも深く,最後の感想共有では「コンテンツに一切介入しないALコーチが,生産性向上に貢献できているのは驚きだ」という初心者とは思えない感想も聞かれました.また,ただ一人学部学生から参加した女性(写真左から二番目)も,目を見張る質問力で大活躍していました.(続く)

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カンザス州立大訪問記(8/10)Faculty meeting

spring break前の最終日である金曜午前中にfacuty meetingで私たちのこれまで13年間のリーダーシップ教育の展開について話す機会をもらえました.参加者はLeadership Studiesの教職員の大半です.

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カンザス州立大訪問記(7/10)高校リーダーシップ教育

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Leadership Studiesの教員のなかに,カンザス州内の高校生のリーダーシップ教育に関わっている人がいたので,話も聞けました.そこで分かったのは,1)高校リーダーシップ教育は,将来リーダーの育成といったようなpositional leaderの育成を念頭に置いていることが多い, 2)高大連携は少なくて,高校は企業と直接組んでいることが多い,などです.写真はそうした諸団体の主なものです.写真をクリックするとウェブサイトに飛びます.

(次回に続く)

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カンザス州立大訪問記(6/10)TAの活躍

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(写真をクリックするとウェブサイトに飛びます)

最初の科目LEAD212は200人の受講生に対して教員が一人で講義を担当する一方,受講生約12名あたりに一人の割合でTA(Class Leaderと呼ぶ)がついて予習・復習を支援することが行われているそうです.そしてこのTAたちのコミュニティを作り協同学習を促進することも熱心に行われています(カンザスのほかに,テキサスA&M大学,フロリダ州立大などでもTAの組織化が行われているそうです.この前見たワシントン大学も一応は共同イベントがありました).


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