Uber vs. MyTaxi
バルセロナの空港に着いて、Uberアプリを起動するも、サービスが開始せず。あとで知ったのですが、バルセロナ市の裁判所がUberは違法であると裁定したのでバルセロナには一台もUberが走っていないのです。これは困った。サンディエゴ大会のときは、会場近くのホテルは高くて狭いので、Uber利用を前提に1km以上離れたコンドミニアムに泊まって正解だったので、今回もそうしたのが見込み違い。しかたなく空港から正規のタクシーに乗って宿に着きました(スーツケース二つで電車とかバスとか乗りたくありません)。ネットでバルセロナ裁判所の判決のことを知り、もう少し検索すると、Uberの代わりに、ドイツ発のMyTaxiというサービスがあって、そちらはバルセロナでも盛んに使われていることをつきとめました。(Uberの直接のライバルにLyftというのもありますが、それもバルセロナにはありません)。
ユーザから見ると、アプリ上でユーザ(乗客)とドライバーが出会う点は同じ。ドライバーをレーティングできる点も同じ。支払いは車内でのやりとりではなくアプリ上でもできる点も同じ。違いは、正規タクシーなので料金がUberより高いこと。正規タクシーなのでドライバーの腕は確かなこと(Uberには、たまにカックンブレーキのドライバーがいます。その腕では普通はレーティングで低くなって生き残れないのでしょうが、私の遭遇した運転のヘタなUberドライバーは皆女性でした。乗客は男性のほうが多いと思われますので、それでレーティングが甘いのではないかと推測します) MyTaxiにドライバーとして登録するかどうかはタクシードライバー側の選択だそうですので、個人タクシーみたいな人なのか、または社員がMyTaxiにも登録するのをOKするタクシー会社のドライバーなのかでしょうか。バルセロナのようにUberが禁止されているところでMyTaxiが繁盛するというのは分かりますが、UberとMyTaxiが競争しているような市はどのくらいあるのでしょうかね。法廷が介在することもありますが、そうでない場合も、Uberと正規タクシーが競争した結果、ユーザに利益がもたらされているように思えます。海外でUberに乗り慣れて、日本でも、電車よりタクシーのほうが絶対早くて、時間のロスを考えると、タクシー代を払う価値がある場合が結構あることにきづきました(結構高い時給のはずの人でも、どんな場合も移動にタクシーは即贅沢と思っている人は多いですね)。ところが、日本の「全国タクシー」というアプリは、MyTaxiに似ていますが、「迎車料410円」がバカバカしすぎてよほどの事態でないと使う気になれません。迎車料なんて配車を人力でおこなっている時代の遺物です。日本のタクシー会社でどこかMyTaxiと提携を始めてくれないでしょうか。
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