グループワークへの適度な介入
マレーシアはいま最高気温31度とかせいぜい33度とかなので、東京よりはるかに過ごしやすいのでしょうね。Asia Pacific Student Leaders Conference 2015もいよいよ佳境に入ってきて、講演によるインプットをはさみながら小グループに分かれてのディスカッションを行い、明日のプレゼンテーションの準備をしています。やや特徴的なのは、議論を学生グループに任せず、グループごとに教職員らしきファシリテータが入っていること。これがうまく機能することもあるのでしょうが、しかし、私がまたたま目撃した一つの小教室では、ファシリテータが話題を指定して順に学生に発言させ、自分でホワイトボードの前に立ったままという、かなり強権的wなスタイルで驚かされました。文化祭当日までに成果が出るかどうか心配な中学のクラス担任の先生か、あるいは細かいことまで介入する上司のような。学生のうちの一人に休み時間にこっそり尋ねると、実は定められた制限時間が来てあのファシリテータが教室から立ち去った瞬間から、学生同士で活発な議論が始まるんだ、とやや困った様子でした。これは将来のためのどういう練習になるんでしょうね? 上司のメンツを潰さないために、一定時間は上司の言うとおりにつきあって、上司が居ないとき残業して皆で成果を出す練習? 大勢の面前で反論してファシリテータのメンツを潰すことが気になるのであれば、ファシリテータと二人だけの時間を作って「学生でまず議論して、あとでフィードバックをくださるような形ではどうでしょうか?」と提案してみるようなリーダーシップのある学生は、まだ現れていないようでした。(8月4日Facebook投稿より)
http://studentcentral.taylors.edu.my/…/enquiry/a…/index.html
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