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12/03/2011

ホノルルで質問会議(アクションラーニング)

 ホノルルは雨期に入って、ほぼ毎日のように少しずつ雨が降る。夜は気温が下がるので、短パン半袖では寒い日も多い。しかし雨は長くは降らないし弱いのでカサをさす人はあまり居ない。雨のあとに晴れ上がることも多い。英国の湖水地方出身のBarkerさん(APLPの責任者)は故郷の気候との類似性を感じるのだろうか、自分にとっては11-12月がベストシーズンだと言っている(短期間にビーチや山の景色を楽しみたいという人には、はやり乾季4-9月のほうがいいのかもしれない)。
 さて、9月に、映画「12人の怒れる男」における質問の使われ方という形で予告篇授業をおこなっておいたアクションラーニング(質問会議)を、今週日曜と月曜に、学生を対象に実施した。目的は、リーダーシップのための質問力の養成。学生たちは、前にも書いたように平均年齢31歳、22カ国から来ている42人(の中から希望した者)。全員働いた経験があり、学歴としては修士・MBAが普通でPhDやMD(医学博士)もいる。共通言語は英語で、ネイティブは半数強くらい。
 今回の実施設計としては、全日程二日間で、初日に4-6人くらいでまる一日かけてコアメンバーを養成する(本当はこのコアメンバー養成だけで2日間くらいはあったほうがいいが今回それは不可能)。そして翌日はコアメンバー1人につき4人の新メンバーがついてセッションを4つ行う。人数は前日まで分からなくて辛かったが、初日は結局5人。なので、一応は20人まで収容可能な体制ができて、事前の調査で14人手を挙げていたのが結局10人だったので、3グループで済んだ。シニアコーチが全体で共有するときのことを考えると、このくらいの人数(テーブルごとのコーチを含めて15人)までのほうがやりやすい。タイミングが最悪(朝一番に重大なレポートの締切がある当日とその前日)であったのにもかかわらず、適切な人数だったのは良かった(Barkerさんの人数の読みも正確だった)。
 初日は日曜午後。参加してくれたのは、米国、クックアイランズ、インド、中国、マレイシアの学生。最初の三人はネイティブだ。最初にスライドで30分ほど導入し、あとは50分のセッションを1つ、日向野がコーチとして行い、そのあとは希望者がコーチになって、結局13時から19時まで6時間、小休止をはさみながらおこなった。翌日はこの5人が核になり、3つのテーブルに5人が分かれて入るという、結果としては結構恵まれた設定になった(グループの中に経験者が二人いると質問の質が断然高くなるだろう)。二日目のほうはノンネイティブの比率がぐっと高くなった。
 コアメンバーの一人で普段はエモーショナルでクラス内で多少浮いているところのある米国の女子学生が、コーチ役になるとメンバーの表情を読むのが抜群に上手く、非定例介入を毅然としておこなうという新しい面を見せてくれたのが嬉しかった(私がヒラのメンバーとして加わったセッションでは、私の本質的な質問について、「Miki、あの質問、もう少し後だったらもっと良かったかも」と後でコメントしてくれた。同じくコアメンバーの中国の学生は夏ごろからこの講座に関心を示していて人一倍熱心だったのだが、クリアに短く表現するのが苦手なのか初日にはセッションのメンバーとしては苦戦していた(しかし後日、昔の航法で太平洋をカヌーで渡るので有名なNainoa Thompsonのスピーチセッションでは早速エドガー・シャインの質問法を使って安全を確認したうえで質問していた。)
 二日目だけ参加した学生も、ランダムにテーブルに座ったので、同じクラスで8月から同じ寮にいるとはいえ余り親しくない学生もいる中で結構個人的な問題を提示していて、アクションラーニングの効能(とくに問題解決面)を実感していたようだ。チームビルディングに役立つという面も、多くの人が驚いていて、コアメンバーの一人のクックアイランズとマレイシアの学生は「アクションラーニング自体面白いし、今年の学生の何人かは仕事でハワイに残るので、今コーチ研修をうけておいて、来年の学生のセッションのコーチになれば上下を結びつきもできますよね」(これはまさにBLPでSAがおこなっていることに近い!)と、いま候補探しの活動中。近々私も参加して追加セッションをおこなう予定だ。
 終わってから翌日以降に個人的にフィードバックをくれた学生も何人かいた。その中で、二日目から参加した米国人は、「この方式のセッションの良さを明確な形で示すには、第一セッションはアクションラーニング方式でなく普通の会議にしてみたらどうですか?」と意見をくれた。これは面白い提案。実施にはいろいろ工夫が要るけれども、うまく実行できればデモとしては凄いだろう。コアメンバーの一人のインド人(医師)は、「Miki、三つ直すところがありますよ」と言う。(1)How to better ask questionsという題名だと、一日で質問が上手くなると思い込んで参加してがっかりされる危険があるのでLearning outcomesをもう少し正確に表現したら? (2)前のと関係するが、ツールのパッケージではなくてプロセスを経験することが主眼であることをもっと強調してはどうか? (3)シャインの四つの質問のどれを今尋ねるべき時間帯かをテンプレートに追記してしまってはどうか?
 (3)はすぐ実行できる。(1)(2)は題名をHow to practice asking (better) questionsに変えることから始めようか。
 こんなに建設的なフィードバックをもらえて、しかも授業時間外にも追加セッションやって次世代に繋ぎましょうなどという提案まで出てきたので、初回としては大成功だったと言っていいと思う。授業時間枠をくれたうえにメンバーとして自らも参加してくれたBarkerさん、二日間合計11時間参加したコアメンバー、締切明け寝不足状態なのに長時間参加した他メンバーに感謝。

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09/11/2011

Silent classの振り返り

先日ログを書いたハイフェッツ風Silent class(ま、silentなのは教員だけで、学生のほうはそんなに沈黙してないわけですが)は午前中3時間行われ、午後は2時間かけて振り返りでした。振り返りの内容は企業秘密かなと思って書かなかったのですが、全然構わないってことなので、忘れないうちに書いておきます。おおむねハイフェッツの本(いま手元にないのだけど、「最前線のリーダーシップ」その他)に書いてあることに従っていて、

まずadaptive leadershipとtechnical leadershipを説明。解決されるべき問題が明確に分かっていて、専門知識や技術をどう調達してくるか・動員するかがtechnical leadership、対照的に、何が問題でどうしたらいいのか分からなくて、試行錯誤と学習を繰り返すしかないときに、それでも成果をめざして行動をおこすのがadaptive leadershipです。両方だいじなことなのですが、今回はadaptive leadershipとは何かということを経験的に学ぶということです。この二つを区別する例として挙げられていたのは・・・年老いた父親がしょっちゅう車をぶつけて息子のところにやってくるようになった。そのとき何も言わずに修理を手配するのがtechnical leadershipで、父親に座るようにすすめて「父さん、もう運転はやめるべきなんじゃないかな」と切り出すのがadaptive leadershipだと。

technical leadershipで片付きそうかどうか見極めるdiagnosisが非常に重要で、それで片付きそうにない問題にtehnical leadershipで対処しようとし続けるのがよくある大きな間違いだ、と。さらに、権限authorityを使って解決しようとするのもtechnical leadershipを選択しようとする一つの兆候である。またadaptive leadershipは試行錯誤なので、ダンスフロアとバルコニーの間をしじゅう往復する必要がある。

概略こうした説明をしたうえでグループで下記の振り返りをおこなっていました。

Q1: How much time did you spend on diagnosis this morning?
Q2: Did you take the silence class as technical problem or adaptive challenge?
Q3: What was the adaptive challenge this morning?
Q4: When and why did you resort to authority?
Q5: Were there times when you were outside of PZD?
Q6: Were you able to move back and forth from the dance floor and the balcony?
Q7: Which interventions were successful and why?

この授業を実行するのは教師としては勇気が要りますね。担当しているBarkerさんも「年間とおしてこの回の始まるときだけはドキドキする」と言ってました。ニューヨークのMBAに行っていた学生はこれの三日間ぶっつづけバージョンを経験してこともあるそうです。

私から見ると、今回は導入も念入りだし振り替えりの仕掛けもよく整っていると思うのですが、きょうランチに一緒にいった若い学生は「なんだかここの授業ってリーダーシップに特化しているのはいいけど理論と実際の橋渡しがよくできてないよな」とか批評していたので、「ほらこの前のsilent classで橋渡ししたじゃないか」と言ったらポカンとしていたので、ほんと全員に意図を分かってもらうのは難しいものだといつもながら思いました。

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09/10/2011

APLP持ち寄りパーティ

昨夜おこなわれたAPLP公式の持ち寄りパーティ。これに数人加わると全員です。この中に僕を含めると日本人は4人か5人いるはずです。40人で20か国なので、日本人は国籍別には圧倒的に最大勢力ですが、もっとも静か。こういうのサイレント・マジョリティって言う?(違

料理の写真はないのですが、アジアやインドの人たちが作ってきた料理が凄く美味しくて感心しました。インドの男性の持ってきたのが特に美味かった。主任教員が"APLP potluck is the best restaurant in town."と言ってましたが、本当にそうかもしれません。僕のペンネ・アラビアータは1kgも作って(他に20人も持ってくるとは予想せず)、後半ペンネがノビノビになってしまいました。

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下の写真は学生寮。APLPはEast-West Centerの中の一部門なので、他の部門の院生たちもここ(ともう一棟)に混ざって住んでいます。中は共同キッチンがあって炊飯器が並んでます(たぶん近日中に出張料理予定なので、忘れなければ撮影してきます)。

Halemanoa

本部棟。この中に事務部門と研究室がまとまってはいっています。僕のオフィスは4階建ての3階。

Burnshall

室内は米国東部のボストンやニューヨークの大学ととてもよく似ていて既視感があります。ただ、廊下の壁にかけてある絵画が豊富なので楽しいし、慣れないうちには絵を目印にして迷子にならないようにできます。廊下の奥にあるマオリ族の絵が僕のオフィスへの目印。

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ここを右に曲がります。

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オフィスの机の配置を変えてみました(窓を背にして座れという古い原則にしたがってみました)。左奥にあるいかにも古そうなCRTは支給されたDellのパソコンので、あまり使わないので本体は床に下ろしています。

Office


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08/28/2011

私語と対話のあいだ

 授業見学二日目。午前と午後別の教員の(しかし受講生は同じ40人)授業を見せてもらった。スタイルがかなり違い、学生たちの反応も違ってなかなか面白かった。共通しているのはワークショップスタイルを多用しているという点で、数人のグループで話してからクラス全体で共有という時間帯がどこかに必ずある。それを経てからは個人単位でもよく手が上がる。この点は日本でも(学校でも企業でも)同じだろうと思う。そういえば一昨年だったか、経営学部の「金融組織論」だったかの講義を私が担当したときに、「授業中に、いま授業で教師が話していることについて隣の人とひそひそ話すのは私語かどうか」とアンケートしてみたら、「私語とは思わない」という人が過半数で、驚いたことがある。驚きはしたものの、よく考えてみれば経営学部生は入学直後から教室ではクラスメートとディスカッションするようにと習慣づけられているのだから不思議なアンケート結果ではない。この金融組織論を翌年度は他大学の教員にお願いしたのだが、その人に尋ねてみると、「私語はあるが、この(学部)の授業の私語には特徴がある。他大学での非常勤では大教室の後ろのほうがうるさくてそのため教室全体にうわ〜んと響いているのだが、ここは一番前にいる熱心なはずの学生がよく隣と話している。むしろ前のほうが私語が多い気がする」。やっぱりこれは経営学部のBLPやBBLなどの影響で、(やってはいけない)私語だと認識していないからなんでしょう。
 そこで、比較的大人数の講義を担当する教師としては(少なくとも)三つの選択肢があることになりましょう。第一は昔ながらの方法で、前のほうに座っている熱心な学生だけを対象に粛々と話し続ける。でもこれ、前のほうもうるさかったら相当早く限界に達しますよね。第二はいろいろな工夫によって静粛を保っていただく。座席指定するという方法もあるだろうし、あるいは、いつかどこかのFD授業で拝見したのだが、私語している学生一人一人と対決し黙らせていくという怖い方法もある。限られた時間の中である一定の分量の知識はどうしても伝えねばならないという授業のときはこの方法をとらねばならないときもある。あるいはコンテンツが面白いという一点のみで集中度を保つ。これは理想的ですが、しかしある程度以上の読解力のある学生を相手にしているならば、「なら本を読めばいいじゃん」という反論には真剣に答えなくてはいけなくなる。つまり学生が自分一人で教科書なり参考書なりを読むよりも能率がいいか、あるいは深く学べるような講義内容にしなくてはいけない(これはこれで実は相当にハードルが高い)。
 第三の道としては(現行二者を論じたあとに新たな第三の道、と書くのはお決まり過ぎて気が引けるのだけど)、お隣と話している「私語」をグループディスカッション扱いに昇格させて、講義→私語(GD)→共有→講義→私語(GD)→共有、というふうに大規模ワークショップにする方法。これは企業研修などではとうに行われていることだし、大学でも(もしかしたら経営学部でも?)おそらくどこかではなさっているかたが居ると思うけれども、経営学部でBLP/BBLを経験している学生ならそうしたワークショップ型の大教室授業にも他大学よりもっとうまく対応できるのじゃないか。200人とかでは辛いけれども80人くらいなら何とかなるのでは。サバティカルが明けて講義型授業を担当することになったら(忘れてなければ)試してみようかと思います。

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08/27/2011

ワイキキで料理する

 もともとEast-West Centerの教職員用の寮に入るつもりでいたのですが、出発直前になって「実は寮はまだ予約できていないのである」とメールが来てしまいました。こちらのとある教員によれば「万事そういうハワイアンペースなのだ」ということなのですが、とにかく、寮に入れないのですからホテルやコンドミニアムに入るしかない。そんなわけで、ビジネス客なのに(え〜と入国審査では"Business"と申告しましたからね)ワイキキのコンドミニアムに単身で泊まって、寮がもしかしたら空く?のを待っていますが、もしかすると一ヶ月このままかも。寮より当然高いので、その分出費をきりつめる必要もあり、自炊は必須なのです。それに、ハワイは「常夏の地」とか言われてきましたが、春と夏を経験したいま「これじゃあ夏バテも夏やせもありえない」というのが実感で、日本のかたが普通にホテルに泊まってプレートランチ食べて夕食も外でアメリカン・ハワイアンな分量を食べていたら大変なことになりそうです(笑)実際、現地のかたで「大変なことになっている」体型の人はイタリア以上に多いです。
 最近は日本から行くハワイ旅行本でもリピーター用とか長期滞在者用などいろいろあるので少し事前に調べてきて、ワイキキ周辺のスーパーマーケットはひととおり主だったところは行ってきました。学生や卒業生諸君でこれからホノルルに遊びに来る人も多いと聞いているので少し詳しめに書いておきます。いま私が住んでいる場所(クヒオ通りとカラカウア通りが合流するあたり)と職場を行き来する途中に寄れるかどうか等の便から、いまはマノア方面のSafewayに行くか、ワイキキ中央部のFood Pantryに行くことが多いです。Safewayは観光客はこない場所ですが、地元民からは「高級スーパー」とみなされているだけあって、質は高く値段もそこそこ高いようです。Food Pantryは逆に純然たる観光客向けで、その理由から高め価格設定なのですが、少量買うときなどはSafewayより良い面もあります。(あ、Food Pantryは、アラモアナ寄りのディスカバリーベイのほうにある店は小さくて使い勝手がイマイチ、ワイキキのど真ん中(Ohana East/ Westのあたりとか)にある店舗のほうが良いようです)。アラモアナショッピングセンターに行くついでがあるなら、その中にFoodlandという大型有名スーパーもあるし、白木屋やドンキホーテもあって選択肢は広いようです。他にハワイでは誰も知らない人のいないABCStoreというコンビニみたいな雑貨屋が、ほとんど数十メートルおきにあって、これは例えてみれば、東京で現存するコンビニ全社の全支店が1社(すなわちABCStore)の支店であったらそうなる、というような頻度で分布しています。Whalersという雑貨屋もあるにはあるのですが、私の行動範囲で見る限り数が全く桁違いです。食材を買うというほど食材はないのですが、1ガロンの水とかビール12本とか、重くてなるべく近くで買いたいようなとき重宝しています。
 もう一つは調理用品ですが、ふだん使っている鋳物の鍋がないと調子が出ないし、Lodgeの鉄鍋は米国内ならおそろしく安く手に入るので、アマゾンで注文しちゃいました。コンボクッカーという、10インチのスキレットより浅いパンとダッチオーブンとスキレットの中間くらいの深さの鍋10インチがセットになっていて、浅いパンが蓋にもなる、という「一家で一台だけ持つならこれだ」というナンバーです。

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 この鉄鍋が到着して早速作ったのは、この頃よくやっている「夏野菜の焼き煮」(写真下、ピントがあまりよくないので、後日また載せます。作り方についてはこちら。水があまり出ない野菜しかない場合はホールトマトの缶を入れれば焦げ付く心配はないでしょう。鉄鍋なら重さで圧力がかかるのでまず大丈夫と思います)。巨大米ナスや巨大売りセロリなどを使いました。パスタのために買っておいたパルメザンチーズを入れています。ハワイでは年間とおして夏野菜は安いのだとするとこれは年間定番料理になりそうです。

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 ここまで書いて、翌日に帰りにワイキキまで行かないバスに乗ってしまって途中で降りたついでに、かねてから噂を聞いていたNijiya marketのUniversity Avenue店に行ってみました(最初は「忍者マーケット」と空目してました)。カリフォルニアやニューヨークなど日本人や日系のかたが多い地域にたくさん出店しているチェーンのようです。控えめな感じの入り口を入るなり、棚の並び方も間隔も置いてあるものも、とても日本のスーパーに近くて感動的でした。ハワイに着いて直後にこの店に来ても「なんだ高いだけじゃん」という感想かもしれませんが、よくみれば牛肉やカリフォルニア米などは米国価格ですから圧倒的に安いです。日本風の四角い食パンもある(某米国系スーパーで買ったマフィンは買って三日目でカビが生えてきた!)。もちろん醤油もショウガもネギもシソも梅干しもシラスもノリも薩摩揚げもおでんもある。到着直後はともかく、少し長い期間ホノルルに居て日本食が懐かしくなった頃にここに来れば感激すると思われます。肉のパッケージの量も日本のかたが少人数で消費するのにちょうどいい量になってます。ワイキキで4番のバスに乗れる地域ならば10分で行けます(なお、ワイキキからの行きは4番なら乗っていいのですが帰りは4番のバスのうちでワイキキに行くものに乗ること)。毎月29日は「肉の日」特売だし、9/2-9/5はLabor dayの特売だそうです。今後は基本Nijiyaで時々Safewayに行くことになるかもしれません。

(写真追加)
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(photo by Anna Abatayo-Soh, in Honolulu, January 2012)

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08/26/2011

1階のバルコニー

 初日に見学して印象的だったのはこんなセッションだった。クラス40人を二つのグループに分割して、20人は教室の中心部に内側を向いて着席する。あとの20人は周りにオブザーバとして座る。内側の20人は40分間で「このリストにある(架空の)遭難した9人のうち1人だけ救助できるとしたら誰を救うべきかという問題を解く。9人の中には副大統領が入っていたり(おまけに大統領本人は病気であるという想定)、心臓移植の名医あり、まもなく子供が生まれる女性あり・・てんでに議論しているうちにタイムキーパーや司会が現れてくるのは予想できる通り。25分くらい議論して決着がつかず手詰まり感が漂ってきたときに、局面を変えたのは、小さな声でぼそぼそと話すアジア系の一人の青年だった。ここまで5つくらいの基準で誰が優先されるべきかと議論してきたが、その5つはいずれも価値であって優越をつけられないのである、と。つまりどうやっても唯一の正解にはたどり着けないことがここで全員に共有されたのである。日本人同士のグループワークだとここで諦めてしまうかもしれないが、そのあとの追い込みが面白かった。正解がないのだが、だからといって誰も救助しないのは無駄であるから名簿の1番上にある人にしようということで合意してしまったのである(多数決は最初から禁じられている)。これは抽選にしようと合意するのに近いが、抽選よりもさらに(日本人なら)抵抗が大きそうな決定であろう。何しろ名簿の1番上だからというのであるから。
 教員のほうで用意した仕掛けとして面白かったのはこのセッション直後のリフレクションで、外側にいる人たちはバルコニーにいて、内側のダンスフロアで踊る人たちを観察しているのだ、ということを最初から言い渡してあって、セッション後に気付いたことを順に言ってもらうのである(ハイフェッツ教授のバルコニーとダンスフロアについてはここここにも書いた)。リーダーシップ科目の一番最初のほうに、こうしたフィードバックを与え、受ける機会を持って、その後の授業でいつもフィードバックの有効性を意識してもらうことは非常に有益と思われる。一緒に授業見学をしていた卒業生のK子さんによれば、APLPの場合は、多国籍なので、あの短い40分のあいだにいろいろな議論のしかたをする人がいるのだという多様性を全員が体感できるというメリットもあるようだ。

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08/25/2011

ホノルルにて

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 これから春まで断続的にお世話になるホノルルのEast-West CenterのAsia Pacific Leadership Program(APLP)の授業見学シリーズ第一回。
 East-West Centerは州立ハワイ大学マノア校のキャンパスの東の端の一角にある研究・教育機関で、米国議会によって設立され今年が設立40年です。建物の造りや内装はアメリカ東部の大学と似ていて、かなり既視感があります。ハワイ大学とは同じキャンパスにありながら別組織で、East-West Roadという南北に走る道路の東側が同センターで、西側がハワイ大学というふうに分割されている(もちろんハワイ大学のほうがずっと面積は広い)。なお上の写真はハワイ大学側で、朝9時前にバスが着いて急ぎ足で教室へ向かう学生たちです。

下の写真で中央の道の右がEast-West Road。右側がEase-West Centerで、左がハワイ大学です。(デジカメで撮った画像はカードリーダーもUSBケーブルもなくまだ読み込めないので今回はiPodTouchです)

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 APLPはEast-West Center(EWC)の中の一部門で、日本で言えば社会人大学院。アジア太平洋地域から受講生40人を集めて一年間、全寮制で、海外フィールドワークに行くときも常に一緒という珍しい学校。将来リーダーになる人にはマーケティングの知識がいるでしょ、会計もいるでしょ、という理屈で科目数が増え総花的になっていってなんら他校と変わらないばかりか、下手するとリーダーシップスキル自体にはあまり時間をさかない大学院リーダーシップププログラムが多い中で、この学校ははっきりリーダーシップスキルを最重点に置いている点でユニーク。もちろん、それだけにBLPとしても学ぶところが多いのではないかというのがここにお世話になろうと考えた第一の理由であります(East-West Center全体では客員研究員はしょっちゅう受け入れているけれども、リーダーシップのAPLPでは私が第一号だそうです)。

そうそう、たまたまハワイに立地しているので、日向野は研究ではなく単に休暇に行くんでしょ、と思い込んでいる人が多いけれども、とんでもない。毎日オフィス(下の写真)に出かけて仕事しています。ツイッターにも書いたけれども、ビーチには時差ボケを治すために初日に行ったきり一度も行ってません。こりゃさすがに極端なので週末くらいは行けるかなと思うけれども、週末も読書やジムや料理の静かな生活のほうを選んでしまうかも。私の最近の平均的な一日は、朝5時起床、0530-0630ジム、0830出勤、1700退勤、バスでスーパーマーケットに寄って1800帰宅、料理、22時までには就寝という極めて健康的なものなのです。今後APLPの学生(院生)や教員たちと一緒に過ごす時間が増えてくると夕方を中心に変わってくるかもしれませんが、昼間はそうはならないでしょう。
 というわけで「これからハワイに行くから案内せい」というご要請に対しては、観光スポット不案内な私は到底戦力になりませんのであしからず。ただ、料理のための買い物は毎日のようにしているので日用品買い物情報は蓄積しています。
 授業見学シリーズ第一回といいながら授業本体には全然たどりつけませんでしたね。

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09/20/2010

ディベートと対話と質問会議〜マーコード教授来日(その1)

 Leading with Questions等の著者で、リーダーシップにおける質問力の重要性を説いているマイケル・マーコード教授が、日本アクションラーニング協会の招きで来日した。9月16日に外苑前で、丸一日のセミナーが開かれた。教授が最近考えていることを話すセッションで面白かったのは、(1)問題解決のために質問から始めるとが良い理由として「質問が自然な形で対話を生むからだ」という形で明言されていたこと。これはボーム流の「対話」の世界的ブームに対応したものとも思われるが、これまでの著書にはあまり明確には書かれていなかった点ではないか。(2)ディベートと質問会議を比較して、いかに質問会議に利点が多いかを力説されていたので、手を挙げて「ディベートは、コミュニケーションの方法としては良くないと日本人の多くは昔から思ってきました。それは日本におけるディベートの達人たちですら認めることです」と言うと教授はやや驚いた風だった。「だから逆に、質問会議は米国におけるよりも受け入れやすい素地があるのです」と付け加えたら、少し安心されたようだった。これは前にこのブログでも書いたことがあるが、質問会議はアメリカでは「ディベートには疲れたでしょ?だから質問会議なんですよ」という売り込み方をできるくらいにディベートが先に浸透しているわけだが、日本ではそうではないので、「上司は、直接に命令するより質問するほうが部下に素直に聞いてもらえる」というあたりが営業上の?攻め口であることが多いようだ。これが日本における質問会議に過度のローカル色を生むことにつながらないといいのだが。
 「ディベートに疲れる」という話と「デカルト的Cartesian」という話が出たので「フランス人はどうなんでしょうか」と質問したら、案の定「アメリカ人はディベートをすれば5分で疲れてくるが、フランス人はディベートすればするほどリラックスして、ほんとにゲームとして楽しんでしまう信じがたい人たちだ」というお答えだった。これを聞いて、お嬢さんがフランス人と婚約したばかりという参加者の一人が「やっぱりそうなのか、合点がいった」と納得していた。私は、アメリカ人がディベートすると疲れを感じるというか、リラックスできないのは、ディベートを勝負と考え、(およそ男というものは、あるいは最近は男女ともに)勝負ごとには負けてはならないというマッチョな社会的・文化的圧力をフランス人より強く感じるからではないかと思う。フランス人は純粋に楽しんでしまうのではなかろうか(続く)。

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04/05/2009

リーダーシップ・アセスメント

今回の出張の最大の目的はリーダーシップを評価する方法についての調査です。San Jose Stateでグローバルリーダーシップのアセスメントセンターが立ちあげられたと聞いたので早速話を聞きに行った次第です。

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週末にもあちこち案内してくれたJoyce Osland教授が迎えてくれました。Joyceさんとはかなり長時間ご一緒しましたが、他にもこの経営学部のビルで、大勢の人に次々に面談したり授業を見学したり、密度の濃い訪問でした。リーダーシップアセスメントについては、他の授業をも含めて発達中のITを使った手法の多くが使えること、アセスメントの項目についてはリーダーシップ開発論というよりリーダーシップ論そのものの成果を使えること、またこのアセスメントは受講生の成績評価にとどまらず、大学の外部から見て授業の効果を客観的に把握する(逆に言うと大学側から説明する)のにも同時に利用できること等、多くのことを学べました。

その他にも、Blackboardを正式採用しているという学部でも、その実態は、半数くらいの教員しか使っていないことがしばしばあるとか、学生からはBlackboardを使っていないからといって特にその教員に不平を言ったりしないこともあるとか(これは大学によるでしょうけどね)、Blackboardは使いづらいからオープンソースのMoodleの方がいいし教育支援システムでは「Blackboard=神」というのはとんでもないぞとか、いろいろな意見が聞けましたし、また遠来のビジターだからでしょうか、ここではとても書けないようなcollege politicsの話を、わりと気楽にしてくれる人が居ました。

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San Jose State

San Jose Stateと言えばこの大学(日本風に言えばカリフォルニア州立大学サンノゼ校)のことです。米国の州立大学の呼び方にはいくつかのパターンがあるようです。San Jose Stateの場合はどの州であるかは省いて所在地(市)で言い表す方式で、Kent State(オハイオ州立)とかPortland State(オレゴン州立)とか言うのと同じと思われます。(対照的に、UCLAやUMSLは州名が入っていますね)。地理的にはサンフランシスコに近いのですが、サンノゼの気候はサンフランシスコよりずっと安定し温暖で、キャンパスの緑も南国的です。

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San Jose Stateは1862年サンフランシスコで創立され、後にサンノゼに移り、西海岸では実は一番古い大学で、カリフォルニア州立大学システム(全23校)に組み入れられたのは1960年代だそうです。

3361152881_2a70cdfa77.jpg その1960年代にSan Jose Stateの名を世界に知らしめたというのがこの事件。メキシコ五輪(1968年)男子陸上200メートル走決勝で、一位と三位になったSan Jose Stateの陸上部学生が、表彰台で黒人差別に抗議するポーズをとったのです。

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この二人の選手(Tommie Smith and John Carlos)の像がSan Jose Stateのキャンパスに建てられています。また、もう一人、メキシコからの移民労働者の待遇改善に尽力した指導者の像もありました。San Jose Stateには、こうした公民権運動支持の顔と、もう一つシリコンバレーと連携する大学、という顔とがあります。

(追記)「UCLAなどと同じカリフォルニア州立大システム」と書いたら、「いやUCLAやUCバークレイは別のシステムだぜ」とご指摘いただきました。San Jose Stateが含まれるほうはこちらのようです。

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